2009年07月27日

華麗なるクラシックバレエハイライト 五反田公演 感想@

ルジマトフ&レニングラード国立バレエのソリストと
サンクトペテルブルクのダンサーたち
特別ゲスト : 西島千博


2009年7月22日(水)・23日(木) 19:00開演
五反田 ゆうぽうとホール

観た場所:
22日 6列目(平土間席も解放なので実質12列目くらい) 左ブロックセンター寄り
23日 20列目右ブロックセンター寄り
どちらも観やすかったですが、23日は音響機器の近くだったので、明かりが少々まぶしかったです

第1部

「白鳥の湖」よりグラン・アダージオ

音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ レフ・イワノフ
出演:ヴィクトリア・クテポワ ミハイル・ヴェンシコフ 
サンクトペテルブルク・コンセルヴァトワール・バレエ
<コール・ドのみなさん>
22日;開演前は「いくらなんでもルジマトフと一緒の舞台なんだから、皆気合入れてくるはず」と思いつつかなりの不安を抱いていたコール・ド・バレエですが、さすがにガッタガタの並び方ということはなかったです。(取手と本庄はかなりひどかったのよ)
でも彼らを観て一瞬のうちにクラシックバレエの別世界にいざなわれるかというと、そういう情緒のようなものはなくて少しさみしい。。。
フィルソワ、カミロワ、モストヴァヤ、スヒフが当たり前のように、毎夏くるとは限らないと改めて思い知らされました。
23日;後ろのほうで観てみると、覚悟したよりはひどくないし、わりと揃ってはいるんだなあ、と。わりと、というのは問題ありかもしれませんが。
<クテポワ&ヴェンシコフ>
ハートは本庄のほうがありました。
一緒に踊る回数を重ねているせいか、タイミングなどは合ってきていると思います。
だんだん良くなってきているのと、お疲れなのとでプラマイゼロなんだよねえ。
クテポワはたぶんあんましGPDDの経験がないんだよね?
マリインスキーではコール・ドだったんだし。
だからこう、男性にどうして欲しいか、どうしたら自分が踊りやすいかとか、ちゃんと要求しているんですかねえ?そこらへんがほら、無表情なだけによくわからないんですね。
ミーシャもパートナーをリードするより、破綻なくこなそうとするだけで精一杯だから、「オレにまかせろよー」というのがまだまだで。
(この点、まだ「ジゼル」のほうが役柄にも入り込んでいたぶん2人とも良かったんですが。)
でもだんだん良くなってきているのは本当で、22日の「それじゃあクテポワが綺麗な体勢とれないよ」といった無理矢理なリフトの箇所も23日は修正してきてあったし。
沼津まで頑張ってね、2人とも!
<おおっと!びっくり!>
アダジオのあと舞台が暗転し、なんとなく嫌な予感。。。
ソロも4羽も3羽もカットですか〜。
ま、時間の都合上だとは思いますが。
ルジの駄目出しでカットだったら、それはそれで「いとをかし」ですが。



「くるみ割り人形」よりパ・ド・ドゥ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ
出演:オレーシア・ガピエンコ アンドレイ・ベーソフ

パンフレットには、西島くんのいる日・いない日はコーヴァリ&カりーニンで、
ルジマトフのいる日はガピエンコ&カリーニンとなっていましたが、
当日行ってみたら、エース投入。
というか、ちゃんと読んでいなくてガピエンコ&カリーニンというのも知らなかったのですが、ガピエンコならカリーニンもちゃんと踊れるんじゃないかなあ、身長的にも技術的にも、、、と思ったりしました。
それはさておき、22日はドッキドキで、なにしろ、ルジマトフもいる舞台だし、
東京の大勢のお客の前で、コーヴァリは大丈夫なんだとうかと思っていたのですが、
幕が開いたらエースのお2人登場で椅子からずり落ちそうになりました。

アンドレイは白タイツがよく似合いますね。
オレシャと一緒に踊る雰囲気がとても良くて、
リフトも振付もコーヴァリ&カリーニン仕様の「おお、そういう手があったか!」というのではなく、オーソドックスな感じ。
ソロに関しては、断然オレシャの方が素晴らしく、アンドレイはかなりお疲れなのか、着地があまりしゃんとしていなかったのですが、こと、女性を美しく優しくリードする点に関しては申し分がなく、良かったです。
ピルエットのサポートが紳士的でお上手。
時々お互いを見て、一緒に作品を作っているというのが伝わってきて、言い気持ちになれました。やっぱりパ・ド・ドゥってこうじゃなくちゃね!

「海賊」よりパ・ド・トロワ
音楽:リッカルド・ドリゴ
振付:マリウス・プティパ ワフタング・チャブキアーニ
出演:イリーナ・コシェレワ 西島千博 ミハイル・ヴェンシコフ

22日はコシェレワが少しお疲れ、、、なのか、脇の2人のせいなのか、
いつものコシェレワのメドーラより輝き減、でなんとなく心の中で
「イーラ、ごめん」と手を合わせていました。
シャドルーヒンやベーソフがコンラッドだったら、もうちっと楽勝だったと思ってしまったり。
でも23日は輝きアップしていて良かったです。
かずひろくんは、そうですねえ、私、実はけっこう好きなんですよね。
こう、クネクネ・ニコニコ・自分大好きナルちゃんなダンサーやスケーターって、観客の前で表現できるのが本当に嬉しくてたまらない、という気持ち良さ気なのがとても伝わってくるので、思わずこちらも微笑みたくなるというか。
ああ、この人、今ここにいるのが最高に嬉しいんだろうなあ、って思えるのって、
観客冥利に尽きますもの。
クラシックダンサーとしてはもう厳しいかな、と思いつつ、
ピルエットの軸は綺麗で速度も速いです。
ちょっと思ったんですが、これくらい陽性のかずひろくんとクテポワが踊ったらどうなのかなー、と。
こういう心のオープンさって、時にはバレリーナには必要だと思うのですね。
ハートなんざどうでもいいといえるくらいのスーパーテクニックがあるならともかく、今のクテポワって非常に中途半端な立ち居地だと思うので。
だからかずひろくんのようなクネクネ・ニコニコ・ナルナルって一緒にいる人になんらかの影響は与えると思うんですよ。
ただ、まあ、その、、、それが「海賊のアリ」に果たして合っているかどうかは疑問ですがね。
アリの踊りそのものとしては、23日のほうが良かったかな?
ミーシャのコンラッドは、23日はお疲れモードだったけど、
両日とも跳躍や手先や脚のラインが綺麗でうっとり。
威張りんぼな演技も良かった。
ハチマキはもう少し太いほうがいいかなあ。
欲を言えば、プハチョフのような兄貴ッぷりとか、
シャドルーヒンの紳士なところが、コンラッドには欲しいところだけども。
海賊の頭領というより、「王子とこじき」でこじきと入れ替わった王子が無理に自分とは違う世界を経験したがって粋がっているように見えてしまうのですが、
いいじゃん、ミーシャはこれで。
そう思ってしまうのは見守りモードだからか、クリギンに似ているからなのか。
似ていれば全て許すわけではないけれどさ。
んーでも、こう、自分のソロのところとか、だんだんご本人の気分がのっていくのが伝わってきて、ちょっと観ていて感無量。
冬の舞台などで、「ああ、そこは、もうちっと、何かやってくれるといいんだけど」と、もったいなく思うことが多いので、22日のソロは胸が熱くなりました。
舞台に駆けつけて良かったわ〜、と思いました。
それが23日は「う、動きが重い。。。ばててるのか?」という感じでちょっと残念。
ミーシャとベーソフはかなり疲れている模様なので、女子のパワーを見習って、沼津までつっぱしってほしいもんです。

「阿修羅」
音楽:藤舎名生
振付:岩田守弘
出演:ファルフ・ルジマトフ

一瞬「あれ?阿修羅って、こんな衣装だったっけ?」と錯覚するくらい、
(何かを着ているように見えるくらい)
ルジマトフがひとまわり体格がよくなっていてびっくり。
今までのギスギスした鋼のような体ではなく、ちょっと強そうにややムキムキしていました。
ルジマトフのようなレベルのダンサーともなると、同じ作品も踊るたびに進化するのが当たり前、といっちゃ失礼ですが、絶対にがっかりさせるようなことはなく、毎回凄いなあ、と感心することしきり、ですが、
今回の阿修羅、今まで観たより一番時間が短くスコーンとわたしの中に入ってきた感じです。上手くいえないのですが、これまで何を踊っても「ルジマトフの○○」ということが多かったのですが、今回の阿修羅は振付そのものが余分なスパイスなしに伝わってきたなあ、と。ま、それもルジマトフが踊ったからこそ、伝わってくるという、一種逆説めいていますが。
ルジってやっぱり凄いんだなあ。

「ドン・キホーテ」よりグラン・パ
音楽:レオン・ミンクス
振付:マリウス・プティパ
出演:オクサナ・シェスタコワ ミハイル・シヴァコフ 
サンクトペテルブルク・コンセルヴァトワール・バレエ
ヴァリアシオン/ナデジダ・ドヴレチェンスカヤ(22日) ナタリア・マキナ(23日)

22日のスーシャは白い髪飾りだったけど、23日は取手・本庄のように赤い髪飾りに戻してきていました。気分なのか?
気分なのかどうかはわからないのですが、22日・23日はこれまで使っていなかった扇子も使用。

コール・ドの中の黒髪の首の長い人がお気に入りです。
(ステパノワ・ロスだから?)
ナタリア・マキナは取手と本庄では第2ヴァリアシオンを踊った人かな?
だからかどうかはわかりませんが、22日のソロを踊ったドヴレチェンスカヤのほうがよかったかな〜。

スーシャはどんどんエンジン全開になってきてますね。
回を追うごとにもっともっと凄くなってる。
反対にシヴァコフは、もちろん彼もどんどん調子を上げているんだけど、
だんだん余裕たっぷりというか、大人っぽくなっていく、そういう感じで、
嬉しいようなさみしいような。

でももう、この2人のドン・キに関してはなんにも心配していなくて、
とにかく好きな2人の好きな踊りをたっぷり楽しむ、それだけです。
何も言うことはありません。
良かったです。
来日してくれてありがとう。


感想Aへつづく
posted by おロシア人 at 22:24| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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