2009年09月13日

レオノーレ序曲第3番

アニハーノフさんのコンサートの後、ロシア音楽にどっぷりの生活だったのですが、

コメントいただいた方のブログを拝見し、気分はドヴォルザークに突っ走り、
恥ずかしくなるくらいの名曲である交響曲7番と8番(9番はね、いいんですが、7番と8番は、ほんっとぅに、手がグー状態でクッションを「ポカポカポカポカ〜」とやりたくなるくらい恥ずかしくいたたまれなくなりますですよ。でも好きなのよね。)を2、3日聴いていました。

最近はフルオーケストラの演奏会はとんとご無沙汰で
(そのぶんバレエでオケは味わっていますが)
室内楽やソロリサイタルを聴くほうが多いです。
アニハーノフさんの前のフルオーケストラだと、西本智美さん指揮のチャイコ復活蘇演コンサートのアレだったし。

わたしが今でも忘れられないオーケストラのコンサートは、
静岡の音楽友の会「四季のコンサート」、桐朋学園オーケストラの演奏会でした。
20歳ちょっとすぎたばかりだったかな?

学オケだと侮るなかれ、なにしろ相手は桐朋学園。
その精緻なアンサンブル、音のうねり、頭の骨にビリビリくる差音に圧倒されましたし、
また真面目な学オケの演奏スタイルとベートーヴェンのカッチリした楽曲が
ちょうどよく作用したんじゃないかと思いました。

そのとき演奏された曲のひとつが「レオノーレ序曲第3番」でした。

あまりにすばらしい名演で、翌日すぐにCDとスコアを買い、
ピアノでさらっていました。(いい曲を聴くとピアノで弾きたくなるのよ)

単純明快なハ長調、途中のトランペットのファンファーレとか、
一度聴いたら忘れがたいあの音階を上がって下る、わかりやすい主題、
曲の終わりはベートーヴェンらしく派手にじゃんじゃか盛り上がっておしまい、
気分爽快ジャジャジャジャーン、という曲なんですねえ。
そして何よりも、、、、綺麗な曲なんですよ。
繊細で美しいという綺麗さではなく、潔い男性的な綺麗さというか。

ただ、あまりにも楽曲的に完成されているというか、内容が濃いため、
オペラ序曲にふさわしくないと判断されてしまったのか、
(ようは派手すぎるっちゅうことですな・笑)
最終的にはオペラからははずされてしまうし、
改訂稿の序曲は全く別物になっています。


レオノーレ序曲第3番
ベートーヴェンが劇やバレエ、声楽のために作曲した作品はさまざまな序曲も含めて多数あるけれども、きちんと完成されたオペラは「フィデリオ」のみ。

その唯一完成された歌劇「フィデリオ」には最初の完成稿(1804年)から最終的な改訂版(1814年)まで歌劇そのものが3タイプ作られています。
そしてその歌劇の序曲も全く異なる内容のものが(2番と3番は似ていますが)4種類書かれています。

歌劇フィデリオのための4つの序曲は
・レオノーレ序曲 第1番 作品138
・レオノーレ序曲 第2番 作品72
・レオノーレ序曲 第3番 作品72a
・フィデリオ 序曲 作品72b
(作曲の順番は2番、3番、1番、フィデリオ序曲)

レオノーレ序曲第3番は今では演奏会の序曲として使われることが多いですが、たまに「フィデリオ」上演中に、第2幕への間奏曲として使う指揮者もいるそうです。(ウィーン国立歌劇場もそう)
ただやっぱり派手すぎる、もとい「表現が壮大すぎて肝心のオペラの印象を弱める」という意見もあるのでオペラには使わない劇場もあるとか。

たしかに。
桐朋学園オーケストラはたしかほかに2、3曲演奏してくれましたが、
あれから10年以上経った今、レオノーレの記憶はさらに鮮明に、
他の演奏曲に関しては忘却のかなたへ、、、でございますからね。
posted by おロシア人 at 13:00| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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