2010年04月23日

2010年4月15日「エスメラルダ」感想A

ダンチェンコ(モスクワ音楽劇場バレエ団)のエスメラルダの感想の続きです。

感想@はこちら

「プロローグ」
わたしが今まで観たことのある「エスメラルダ」全幕はプティ版のビデオと、
マールイのDVD。
あとはガラでよく演じられるこれまたプティ版のエスメラルダとカジモドのパ・ド・ドゥだったり、コンクールや発表会、そしてこれまたガラでよくとりあげられるエスメラルダのタンバリンを使ったヴァリアシオン。

今回日本で初めて上演されるブルメイステル版の「エスメラルダ」でしたが、
これを観ることができて良かったと思っています。
なんといってもエスメラルダ役を踊り、演じたレドフスカヤが大変素晴らしかったこともありますが、カジモド、フロロ、フェブ、そして群集、、、それぞれのダンサーの熱演に魅了されました。

下層階級である群集のエネルギッシュな場面と比べると、貴族階級を描いた2幕のフェブとフルール・ド・リスやその友人たちとの踊りの場面は、やや弱いというか退屈まではいかないですが、つかみどころがないというか、あってもなくてもいいような(無くちゃ話が進行しないのかもしれないけれど)、「ぐっと心に来る場面」とは思えず。
でもだからこそ、そのつかみどころの無さ、現実味のなさ、観客の心情に強く訴えるものがないところが逆に市井の人々からみたら全然接点のない儚いまほろばのような貴族社会っぽさを現しているのかな、と思いました。


さてさてまずはプロローグ。
幕が上がると舞台の左右に建物の一部がまるで塔のように配置されており、
てっぺんには有名なノートルダム大聖堂のガーゴイル像が再現されています。
その左右のガーゴイル像の奥にはこれも大聖堂の彫刻を模したものでしょう、
聖人の塑像がほどこされていました。
紗幕には大聖堂から見たであろうセーヌ河岸の風景が描かれています。
この日は2階席だったので、ガーゴイル像がよく見えましたが、なかなか迫力ありましたね〜。
このガーゴイル像たちは舞台の進行上、最後の最後のほうまでずっと据え置きのセットで、あとは場面転換ごとに舞台装置が変わるしくみ。

プロローグでは序曲のあとに、セーヌ河岸を描いた紗幕があがり、どうやら聖堂の内部っぽい雰囲気?の場面。
グドゥラ役のギンケヴィチが幼いエスメラルダを連れて行き倒れるシーンです。
聖像にむかって2人でお祈りしたり、寒くて疲れている雰囲気。
なんとなくフランダースの犬の最後の場面みたい。
ひとしきりお祈りした後、うずくまるように横たわる母親によりそって眠る娘。
そこを通りがかったジプシーがエスメラルダを攫っていってしまう。。。。
一応ジプシーはグドゥラの様子をうかがうけれども、冷え切った身体は脈もよわまっていたのか、死んだと思われたみたい。グドゥラの頭部にショールを掛けてあげていたから、死んだと判断されちゃったんでしょうね。
(なんとなく、「ノートル・ダム・ド・パリ」に影響されているので、グドゥラがエスメラルダを養っていけなくなり、聖堂に置き去りにするのかと思っていましたが、
寝ている間に連れて行かれるという設定だったんですね。)
すこしたって気がついたグドゥラは半狂乱になってエスメラルダを探しますが、後の祭り。やがては狂気に至ってしまう。
グドゥラ役のギンケヴィチが踊るのはこのプロローグだけけあとは殆ど演技をするだけなのですが、とても素晴らしい女優バレリーナさんでしたねー。
ちょっと真央ちゃんのコーチだったジャンナ先生と似てるかなあ、とても美しい方でした。(こういうお顔に弱いのよ、アタクシ)
最初のほうは、ほんとに娘をかわいがっている様子が良く伝わってきたし、
(だからそんなに大事ならなんで娘を置き去りにするんだよ、と思ってたのだ、攫われるとは知らなかったから。)連れ去られてから狂気にいたるまでもとても見応えがありました。

第1幕
もちろん休憩なしでそのまま第1幕突入。
15世紀末の石畳の街の広場。(石畳かどうかはわからないですけども・笑)
舞台奥は大聖堂の壁を模したセット。
広場では群集たちがなにやらお祭りさわぎ。
この群集の場面が実に迫力あってお見事でした。
えーっと、派手派手道化グループはやはりアキンフェーエフがとても上手だなあと思ったのですが、やや地味な?道化さんたちの中で、「わー、きれいな踊りをする人だなー」と思った方がいました。
誰だったのかなー。
こういうことがあるから、やはり同じ演目でも数回観たくなるんですよね。
予定通りナタリヤ・クラピーヴィナが来日していて、当初のキャストどおりだったならば、ワタクシ15日夜以外はチケット持っていなかったので、
おそらくクラピーヴィナ&スミレフスキー夫妻の日を追加で買ったと思うのですが、今回は「ちょうど持っているチケットがレドフスカヤ&スミレフスキーになったから、このままでいいかな?」と1回だけの観劇にしてしまったのでした。
せめてもう1回観ておけばよかったかな、、、とも思いますし、
こういう救いの無い悲劇は連日観るのはキツイかな、、、とも感じています。

カジモド役のアントン・ドマショーフ、特殊メイクで身体にもたくさん詰め物をして、せむし男になりきっていましたが、彼も素晴らしい演技で圧倒してくれました。思ったよりも出番は少ないのですが、大変印象に残るダンサーでしたね!
2階席まで彼の心情がとっても伝わってきました!

群集がカジモドを祭りの王に仕立て上げているところに破戒僧フロロが登場。
いやー、キリーロフ、、、、彼の重々しい演技と渋い演技に脱帽です。
存在感が凄いというか、ずっしり重々しいというか、
(あ、体型は、全く変わりなく、スリムなままでしたが)
昔、若いチェルノブロフキナと踊っていたころは、「ベテランのおじさま」と、なーんとなくぼんやり観ていたことが悔やまれる。もっとあのとききちんと彼を観ておけばよかった、とちょっと後悔。
それから劇場のサイトによると、本国ではヴィクトル・ディクもフロロを踊っているそうで、えー、ディクのフロロって、、、、激しく観たい!って思ってしまったり(苦笑)
キリーロフのフロロは、ほんっとにやなヤローで、
「悪役だけど、ちょっと実はいい人なのかも」みたいなところは微塵も無く、
悪の権化になっていて良かったです。フロロ役として大成功を収めただけのことはあるなと感心いたしました。

カジモドと群集が盛り上がっているところを、フロロがしっかり盛り下げてくれまして、このまま第1幕終了〜ってくらい、、、プロローグと群集の場面がけっこうたっぷりめでした。もうちょっとコンパクトでもいいのかな、とも感じましたが、
たっぷりバレエを観るのは好きなので許容範囲内。

まだまだ続く第1幕(笑)
ようやくエスメラルダの登場です。

レドフスカヤ@エスメラルダ、ほーんとに可愛い!
そりゃあ、みんなが心惹かれるのも無理ないよ、ってな可愛らしさ。
ジプシーの仲間たちからも大事にされているってのが良くわかる。
弾けるような踊りでたちまち広場の人気者になってしまうのです。
あんなに小柄なレドフスカヤが舞台から飛び出してしまいそうな躍動感に満ちていて、そしてそれはあふれんばかりの生へのエネルギーに満ちていて、
こんな生き生きとしたエスメラルダがやがてとらえられて死刑台に上るなんて想像すらできない、全く悲劇の予兆は感じられない第1幕の可憐で可愛らしい踊り子さんなんです。
(ああ、クラピーヴィナもさぞかしかわいいエスメラルダなんだろうなあ)
だから余計に最後が哀しいんだよね。。。。

広場のみんなから「見物料」のお金をタンバリンで集めるところも可憐でした。
そしてこのとき生き別れの母であるグドゥラとつかの間の邂逅。
もちろん2人とも自分たちに血のつながりがあるとは知らず。
グドゥラは見るからに「狂女」のいでたちで、なんとなくジプシーを嫌悪しているような素振り。そして若い娘を見ると、自分の娘かどうか確かめたくなる、、、のかな?そんな振付?(ここらへんはもっと回数見ないと良くわかんないです。)


あまりの可愛らしさに「え?あんた、いつからいたのさ?」というくらいエスメラルダばかり夢中で観ていてフロロの再登場を見逃しちゃいましたが、
フロロも彼女に魅せられて、カジモドに「エスメラルダを攫ってこい!」と命令。
(なんつーやっちゃ。
バヤデルカの大僧正みたいにせめて自分で告白したらどうなんだい?)
カジモドは逆らいたくとも逆らえない、、、卑屈なまでにフロロには絶対的服従なのですね。


夜の広場に何故かいる(←何故?)エスメラルダはあやうくカジモドに攫われそうになる。
そこをフェブ隊長以下夜警隊が現れて彼女を救う。
カジモドは痛めつけられる、、、んですが、その場面は直接描かれず、
でもさぞやボコボコにされちゃってるんだろうなあ、、、という雰囲気でした。
こう、背中を向けた夜警たちがなんとも冷たい感じでねえ。

あ、将校のクジミン&ハムジンコンビは、なんとなくこの場面でも微笑ましいというか、、仲良しコンビなんだなあ、といった感じでした。
彼らは2幕でもなんだかいろいろやらかしてくれていました。
でも3幕はちゃんと冷たい雰囲気をかもし出していたですよ、はい。

スミレフスキーは「うわー、気障ったらしい〜。。」といった雰囲気でしたが、
この場面では2人は「恥らう女の子」と「格好いい隊長さん」といった素敵な恋人同士を演じておりました。
でもその直後には、カジモドを冷たくあしらうあたり、「上から目線」の平民とはしょせん生きる世界が違う人間になっており、エスメラルダとの恋はほんとに一時の恋なのだなーと。それを恋とよべるかどうかはなはだ疑問ですが、
エスメラルダはフェブのこと、ほんとに好きで好きでたまらなかったであろうに、
フェブにとっちゃ、ほんのつまみ食い、、、なんですよねえ。
悪い男だなあ。
この版のフェブは実に女ったらしにやなヤローに描かれていて、
そういうスミレフスキーはめったに観られないから、ちょっと新鮮で面白かった!
隊長の格好も(黄色いタイツだけども)素敵だったし・笑

いや、スミレフスキーに限らず、バレエで一応ヒロインの相手役みたいなのは、どうしようもない救いの無いやつでも多少は「良い人」「身分違いの恋の悩み」みたいなのも描かれるのですが、(アルブレヒトにしてもソロルにしても)
ことフェブに関しては、「やな役だね」としか言いようがないですね。

夜警隊が去り、エスメラルダとカジモドが触れ合う場面。
カジモドへのいたわりを見せつつも、それでも彼の面差しに恐怖するエスメラルダ。そこには「醜い人を醜いとさげすむ自分自身を嫌悪するエスメラルダ」という図式は感じられず、ただ単純にエスメラルダはカジモドが怖かったんだろうなあ〜、とわたしには感じられ、エスメラルダって、ものすごく幼いんじゃないかなー、と思い、そしてそれをたぶらかすフェブってほんとに困った男だなあと。。。。

そんなこんなで1幕はおしまい〜。

感想Bへつづきます。
posted by おロシア人 at 17:37| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年4月15日「エスメラルダ」感想@

モスクワ音楽劇場バレエ団(ダンチェンコ)のみなさま、
無事にモスクワへ帰れたのでしょうか?
おうちでゆっくりのんびりくつろぐ間もなく、すぐにバレエ公演がせまっていますが、
ますますのご活躍をお祈りしたいと思います。

ダンチェンコ来日公演公式サイト→http://mamt2010.jp/
ダンチェンコ本拠地公式サイト→http://www.stanislavskymusic.ru/


先日観てまいりました「エスメラルダ」の感想です。
2010年4月15日(木) 19:00開演 東京・渋谷
Bunkamura オーチャードホール 
観た場所:2階3列目 右ブロック(わりと普通に観えました)
スタニフラフスキー&ネミソロヴィチ=ダンチェンコ記念
国立モスクワ音楽劇場バレエ
「エスメラルダ」

管弦楽 国立モスクワ音楽劇場管弦楽団
指揮:アントン・グリシャン

音楽:チェーサレ・プーニ/レイゴリト・グリエール/セルゲイ・ワシレンコ
台本:ワシリー・チミホーロフ/ウラディーミル・ブルメイステル
原作:ビクトル・ユゴー「ノートルダム・ド・パリ」
振付・演出:ウラディーミル・ブルメイステル(1950年初演)
美術:アレクサンドル・ルーシン
リバイバル版演出:セルゲイ・フィーリン(2009年)
リバイバル版美術:ワレリー・レヴェンターリ

キャスト
エスメラルダ:ナタリヤ・レドフスカヤ
エスメラルダ子役:クセニヤ・ベローワ
フェビュス:ゲオルギー・スミレフスキー
クロード・フロロ:ウラディーミル・キリーロフ
カジモド:アントン・ドマショーノフ
グドゥラ:インナ・ギンケーヴィチ
フルール・ド・リス:カドリヤ・アミーロワ
ジプシー:イリーナ・ベラヴィナ
将校:ドミトリー・ハムジン セルゲイ・クジミン
道化:デニス・アキンフェーエフ デニス・ペルコフスキー アレクセイ・ポポーフ
王:ドミトリー・ロマネンコ セルゲイ・マヌイロフ イリヤ・ウルーソフ
ジェンジェーリ:アンナ・ヴォロンコーワ
ヴァリアシオン:
1 マリア・クラマレンコ
2 マリヤ・セメニャチェンコ
3 カリーナ・ジートコワ


えーと。
ジェンジェーリがなんの役なのかよくわかんない。。。。
ヴォロンコーワその人さえわかっていたならば、「あああの役か!」となるのでしょうが。
王ってのもね、????です。
派手派手な道化とやや地味目な道化がいましたが、上のキャスト表の道化ってのは派手派手のほうだよね、たぶん。

(感想Aに続きます)
posted by おロシア人 at 16:08| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コミュファ工事

今日はコミュファの工事です。
さんざん迷いましたが、これまでどおり、ワタクシのデスクもPCデスクも2階に据え置きにしました。
このチャンスにデスクも回線も1階の自分の部屋に持っていこうと思ってたのですが、アタクシのカオスな部屋を片付けきる時間が無くて泣き笑い
何しろ本棚の移動が間に合わなかった…。
自分の蔵書がどれくらいあるのかはもはや分かりませんが(1万は超えてないとは思うんだけども、小学生時点で3千超えてたからなあ…。)、とにかく「人を招く」ことが不可能なお部屋でして泣き笑い

あと、PCが自室にあるより、別の部屋にあるほうが、PCに夢中になって時間があっという間に過ぎてしまうのを防げるかな〜♪なんて、言い訳かな、ハハハ。
取り敢えず部屋は頑張って片付けてます!
そろそろ模様替えしたいしね!

はー、しかし、コミュファに切り替えるのはいいんだけども、今までのプロバイダ解約やら諸々の作業がメンドクサイ…でも、最初に入ってしまったいろんなサービスで今殆ど使ってないサービスを一気にリセットできる良いチャンスだから!泣き笑い頑張るぞ!
posted by おロシア人 at 12:44| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月20日

どこで聞きつけたんだか(苦笑)

今の職場ではまだそんなに
「年間50公演以上バレエだのスケートだの観ている」ようなことはカミングアウトしていないものの、
職場から直移動でモスクワ音楽劇場の来日公演に行きまくっていたから、
そりゃー、多少、ばれてきつつある。。。。

だからかどうか知らないけれども、よその店舗の人にまで
「ねえねえ、今日の朝日新聞見た?」と何人にも言われ(苦笑)


わたしの仕事のひとつにいわゆる新聞の返品作業というものがあります。
午後になったら朝刊(夕刊のくる新聞社に限りますが)を返品するのですね。

いやー、今日は、朝日新聞はきれいに売り切れましたです(笑)
一紙も残っていませんでした。
めずらしー。

いつもは他の新聞を買っていくお馴染みさんも、ついでのように朝日も買っていましたね。

それが朝日新聞に明日発売の草刈さん写真集の全面広告が載っていたからなのかどうかはわからないのですが、おそらくそれ目当てで購入された方も多いんじゃないかな。


写真集って高いですよねえ。
うううううむ。
草刈さんの写真集だから、当然草刈さんメインなんだろうけれども、
「楽屋ショット」とか「レニングラード国立バレエ団との舞台」だのお写真は見たいもんですね。バレエ関連は瀬戸さん撮影のものらしいから、既知のものも含まれているかもしれませんが、、、、。
まあどっちにしろ、草刈さん&パートナー以外は、ほとんど写っていないでしょうけども、ちょっと興味アリです。


その昔、ルグリがオペラ座で撮影した写真集(篠山さん撮影の例のアレ)はおそろしく高かったのですが、
何故か本屋で立ち読みできちゃいまして、
そのことをルグリ狂の友人に話したら、
「アタシは保存用とあわせて2冊も買ったのに!」と怒られた。

その数年後に廉価版というのか、映画関連で似たような写真集が出たときも買っていた友人。値段のせいか、写真の粗が目立ったとか何とか言ってたけれど、それは最初に出たお高いほうと、多少差を付けなくちゃいけなかったんじゃないのかねえ。


まあそんな話を彼女としていたら、
「大丈夫、君の御贔屓さんたちはちらりとも写っちゃいないと思うから、心配しなくていいよ」と慰められたのでありました。

・・・・・・・。


当っているだけに何も反論できず。。。。


冬まで遠いけど、待つしかないですね!にこ(ネコ)


そうそう、光藍社さん、今度の公演のパンフレットですが、
ダンチェンコみたいにもう少しソリストの写真増やしてくれないですかね〜。
コール・ドも全員写真でもいいからさ、載せてほしいな。
ダンチェンコのパンフ、「ええええ?この写真はないだろー!」というものも何点かあったものの、それ以外はなかなか親切なパンフレットだったと思います。



で。。。
今回ドロズドーワそっちのけにしてましたけども、
彼女、来日してたのかしら?
ドロズドーワのお写真は近影だったけども、コロボフ(チャウチャウみたいな指揮者)は「若かりし頃」のお写真だったわね。。。。。。。
posted by おロシア人 at 18:16| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月19日

ダンチェンコ 「オープニングガラ」2010年4月13日公演 感想そのC

感想@
感想A
感想B

「ジゼル」
2幕のジゼルとアルブレヒトのパ・ド・ドゥ。
レドフスカヤと踊っている時のチュージンは抑制もきいていて、
なかなか素敵なアルブレヒトっぽかったのですが、
ソロになったとたん私の目にはまたまた「ろ、、、、ロミオですか???」となってしまうのでした。
でも彼の身体能力にしても、サポートの上手さにしても、素晴らしいものを持っていると思います。
レドフスカヤはさすがに上手かったですが、ちょっとウィリにしては強かったかも?
絶対的な幽玄さ、までは今回入っていけなかったなあ。
でもそれもこれも「レドフスカヤだからすごいはず!」という期待値が高すぎたからかもしれません。
充分素晴らしいジゼルだったと思います。
それにしても彼女の衰えを知らぬテクニック、ことにあの柔軟性はすばらしいですね。
体重を感じさせないふわりとした踊りも健在でしたが、
そのように美しく彼女をサポートしたチュージンにも拍手です。



「ロマンス」
プログラムによるとドミトリー・ブリャンツェフがゲオルギー・スヴィリド作曲の「吹雪」の中の「ロマンス」に振付けた作品で、1981年にキーロフのあのガブリエラ・コームレワとエフゲニー・ネッフが初演したそうです。
(コームレワとネッフだなんて、夢のようなキャストだわ!
またキーロフのビデオ観たくなってきちゃった!)
ロマンスといえば、フィギュアで選手がよく使うんですよね〜。

ロシア革命によって、愛する人と突然引き離される女性の悲劇、、、
だそうですが、

これを観たガラ当日はプログラムを読んでいなかったので、
ロシアのかつては仲むつまじかった農民夫婦が、
何らかの事情で別れちゃったのかなー、
男の浮気か戦争か、、、みたいに思っていました(汗)

ロマン・マレンコも良かったとおもうのですが、
なんといっても女性のイリーナ・ベラヴィナの存在感が素晴らしかったです。
作品自体は、まあ、「こういう作品か〜」といいますか、
そんなに大好きな部類ではなかったですが、
「このダンサーはすごい!!!!」というのをひしひしと感じました。


「ゼンツァーノの花祭り」
イスマカーエワは可愛らしかったでれども、奥村くんがなにしろほっそりしていて少年体型に見えてしまうので、ともすると彼女の方がごつく見えてしまう瞬間もあり。

もちろん奥村くんのほうが背が高いんだけども。
なんつうか、フィギュアスケートの羽生結弦くんがプロになってからの静香ちゃんと組んで踊っているような、そんな感じなのですなー。
彼がこのあと体格がよくなるのかどうかちょっとわからないですが、
そうなっちゃうと、こんなふうに軽々とブレノンヴィルスタイルを踊れるのかな?とも思いますし。
細いまんま、リフトも踊りもどんどん上手くなっている秋元くんみたいなダンサーだっているんだから、奥村くんだって、このまま伸びていってほしいもんですよね〜。
ブレノンヴィルスタイルに関してはそんなに詳しくはなく、「ラ・シルフィードの」ビデオやガラ・コンサートで観るほかは、なんといっても「ローザンヌ国際コンクール」における映像が一番多かったりします。
で、そのローザンヌといったら、なんつってもクロード・ベッシー校長による駄目出しがかつては名物だったかけですが、
そのベッシーさんでも、奥村くんの足捌きにしても、「ポエジーがあるか否か」にしても、
きっと悪くは言わなかったんじゃないかな〜、と思わせる素敵なゼンツァーノだったと思いました。


「悲しみの鳥」
ラヴェルのピアノ曲にのせて、白とブルーと薄緑色で、ちょっと羽根っぽい飾りもあったような、片袖だったような?(もはやうろ覚え)ユニタード姿のセメニャチェンコによるソロ作品。
1960年にゴレイゾフスキーがエレーナ・リャビンキナのために振付けた作品。
初演はチャイコフスキーホールにおける「」ゴレイゾフスキーの夕べ」そのときにはワシリエフがあの「ナルシス」を初演したとか!
(ワシリエフが踊ってたんだー、あれ。
マラーホフとはさぞやテイストが違った「ナルシス」だったんでしょうね!)
そのリャビンキナ本人による指導を受けて、セメニャチェンコはこの作品をモスクワ国際コンクールで踊ったそうです。
初演者の指導を受けられたなんて、ダンサーにとっては幸せなことですね。
こうやってロシアの伝統って受け継がれていくんだなあ。
長すぎもせず短すぎもせず、ちょうどよい長さの小品。
セメニャチェンコはパキータよか、こっちのほうが良かった!


オペラ『ファウスト』より「ワルプルギスの夜」抜粋
今までガリムーリンとチェルノブロフキナとザバブーリン(たぶん)のバージョンと、マールイの夏祭りバージョンしか見たことがなかったのですが、
群舞付きのは初めて観ました!
素っっっっっっ晴らしい!
これぞボリショイ!じゃない(笑)もとい、モスクワだ!

もともとあったオペラの中のバレエ・シーンを、ボリショイのレオニード・ラヴロフスキーが1941年に1幕バレエに作り上げたもの。
それを息子のミハイル・ラヴロフスキーがダンチェンコに伝えてくれたんだそうな。

バッカスやニンフが聖ワルプルガの夜にブロッケン山で飲めや歌えやの大騒ぎ。
乱痴気騒ぎにわちがいないんですが、なんだろう、あまりにあっけらかんとアクロバティックにスポーティーに騒ぎまくってくれてるので、
逆に可愛い子鬼さんたちといいますか、
グリゴロ版の「スパルタクス」の中のクラッススとエギナの饗宴場面みたいな騒ぎとはまた違っていて、わたしの頭の中では、ボリショイの「春の水」(もちろんマリア・ヴイロワです!)と、映画「ラヴィリンス」の魔王ジャレスのマジックダンスの場面(ゴヴリンたちが踊り狂うあの場面)がミックスされていました。

やー、もう、楽しかったですね〜。

是非抜粋だけでなく、その1幕バレエとやらを観てみたいもんです。

レドフスカヤがブラボーすぎて、いまだにこんな激しい作品をこともなげにやってのける彼女に脱帽です。
レドフスカヤのパートナーをつとめたプーホフも「この子すごくリフト上手だな〜」と感心してしまいました。
マッチョな鬼のマヌイロフも良かったよー。
中盤のソロのハムジンも素敵でした。

オケもパーカッション(特にシンバルとティンパニ)が炸裂していて楽しかったです。


なんでわたしって、こういう騒がしいのが好きなんでしょ・・・・(苦笑)


これを持ってきてくれたバレエ団に感謝です!
また観たい!続きを読む
posted by おロシア人 at 17:25| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月18日

静岡着

少し首都高に入るまで混み混みで遅れましたが、その後はさしたる渋滞もなく、無事に静岡駅に着きました。
今回は「渋谷・新宿ライナー」という路線ですので、停車が少ない分速いです。
明日からまた現実に復帰ですね〜泣き笑い
あの異様な冷え込みはおさまり、暖かい一日だったため、薄着で帰ってきましたが、夜の街はさすがに寒かったです。
三日月が綺麗でした。
バレエの感想はまた明日。
ひとつだけ言いたいのは、やはりわたしはロシア・バレエが大好きなんだなということ。それを分からせてくれたダンチェンコのみんなに感謝です。
あともうひとつ。若いマーシャとちょっとお姉さんのソーモワは、ガラより断然全幕が素敵でした。感心したのは、今の若いダンサーに多いテクニックの誇示がなくて節度があって素敵でした。アラベスクひとつとっても「高く上げればよいもんじゃないよね…」というのとか、不必要なくらいバランスを見せつけるとか、ヴァリアシオンをいじりすぎるとか、ガラならまだしも全幕だと興ざめしかねないようなことをしなかったのが、非常に好もしく、可愛いなあと思いましたにこにこ
ではでは、もう寝ま〜す。スパコイナイノーチ!
posted by おロシア人 at 20:51| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ダンチェンコ終了〜♪

本当に終わってしまいましたあせあせ(飛び散る汗)寂しいワー。
ダンチェンコの千秋楽の「白鳥の湖」、ダンサーもオケもノリノリで、幸せな気分になれました。気合いが入った踊りって、やっぱりわかるじゃないですか、嬉しいですよね〜。
ティンパニさんもハラショーで、お花差し上げてしまいましたうっしっし
プーホフは〜、王子キャラだけども、ちと「今、王子ではなかった」ところが時々、それでもリフトは上手かったです。
パ・ド・カトルの第2ヴァリを踊ったバレリーナがとても素晴らしかったです!綺麗だった〜♪
というかみんな、今日は一番良かったんじゃないかな、ダンサー各々。
今、バスで渋谷通過中です。
ダンサーの皆さま、オケ、スタッフの皆さま、素敵な舞台をどうもありがとうございました。
日本の滞在が良い思い出になりますように!
posted by おロシア人 at 18:10| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月17日

2010年4月17日更新記事

@思ったよりは寒くない
・・・道中のつぶやき
A「白鳥の湖」1日目終了
・・・ダンチェンコの白鳥の湖 マチネ&ソワレ 雑感(ティンパニコンチェルト編←???)
Bまゆりさんスパシーバ!!!
・・・尊敬するクリエイターさんです!
C今日の雑感
・・・17日の所感その@
D今日の裏雑感
・・・雑感そのA
posted by おロシア人 at 23:59| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日の裏雑感

今日はたぶん都ちゃんのコヴェントガーデンでの引退公演第1弾の日だったはず(時差があるから日本では18日ですか)。
なんだか寂しい気持ち。


そして楽しんでる最中の白鳥の湖だけども、本命さん(ゴーシャ)の舞台はもう終わってしまいました…涙ぽろりあーあ、楽しみはすぐ終わってしまうのね。
次はいつ観られるのかなあ。
posted by おロシア人 at 23:46| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日の雑感

忘れないうちにメモメモ

@ミラーでシンクロ仲良しコンビ(ダンチェンコにおける、マールイのミリツェワ&コシェレワの男性バージョン?)であるクジミン(ぽわっとした子)&ハムジン(偽マトヴィ、角度によってはマスロボエフ)はソワレはお休みだった。
→明日は出るのか?????ラストにもう1回この2人で見ておきたいなあ。
でもソワレの2人はけっこう好みのタイプでもあったりして。

Aギマゼトディノワ(フィギュアスケート選手)姐さんに似た、ベラヴィナさん、
マチネはマズルカ、ソワレはスペインだった。
→明日はどっち?キャラ的にはスペインなんだが、マズルカでの「ロットバルトとの打ち合わせ演技」も面白かっただけに両方とも捨てがたい!

Bマチネのオデット/オディール役のマーシャ、ソワレではアダジオ役でキャスティングされながらも結局降板。
→明日はアダジオ踊るのだろうか、それはちょっと観てみたい。
プーホフとの組み合わせに興味あり。

Cソーモワちゃんの3幕後のカーテンコールはご機嫌が悪かったのか、
チュージンがなにかしでかしたのか(そうは見えなかったけども)
それともオディール演技の続きでああなのか?
→明日のプーホフとの組み合わせ同じだったら、あれはオディールの演技、、、なんだろうなあ。どうなんだろうか?

D道化はどっち?
→キャラ的には昼間のデニスなんだけども、
ダンサーとしての力量はソワレのムラヴィネツのほうが断然上で、
でも彼は、、、、全然道化が似合っておらず、実際は王子キャラなのよね。
(ああ、身長が、、、、)

Eどうしてもロミオにしか見えないチュージン
→明日のプーホフは?
プーホフはワルプルギスで気に入ったのですが、
果たして彼の王子はどうなのか、興味深深!

F指揮者&ティンパニはまたやらかしてくれるのか?
→期待してるアタシって。。。。
posted by おロシア人 at 23:45| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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