2010年04月19日

ダンチェンコ 「オープニングガラ」2010年4月13日公演 感想そのC

感想@
感想A
感想B

「ジゼル」
2幕のジゼルとアルブレヒトのパ・ド・ドゥ。
レドフスカヤと踊っている時のチュージンは抑制もきいていて、
なかなか素敵なアルブレヒトっぽかったのですが、
ソロになったとたん私の目にはまたまた「ろ、、、、ロミオですか???」となってしまうのでした。
でも彼の身体能力にしても、サポートの上手さにしても、素晴らしいものを持っていると思います。
レドフスカヤはさすがに上手かったですが、ちょっとウィリにしては強かったかも?
絶対的な幽玄さ、までは今回入っていけなかったなあ。
でもそれもこれも「レドフスカヤだからすごいはず!」という期待値が高すぎたからかもしれません。
充分素晴らしいジゼルだったと思います。
それにしても彼女の衰えを知らぬテクニック、ことにあの柔軟性はすばらしいですね。
体重を感じさせないふわりとした踊りも健在でしたが、
そのように美しく彼女をサポートしたチュージンにも拍手です。



「ロマンス」
プログラムによるとドミトリー・ブリャンツェフがゲオルギー・スヴィリド作曲の「吹雪」の中の「ロマンス」に振付けた作品で、1981年にキーロフのあのガブリエラ・コームレワとエフゲニー・ネッフが初演したそうです。
(コームレワとネッフだなんて、夢のようなキャストだわ!
またキーロフのビデオ観たくなってきちゃった!)
ロマンスといえば、フィギュアで選手がよく使うんですよね〜。

ロシア革命によって、愛する人と突然引き離される女性の悲劇、、、
だそうですが、

これを観たガラ当日はプログラムを読んでいなかったので、
ロシアのかつては仲むつまじかった農民夫婦が、
何らかの事情で別れちゃったのかなー、
男の浮気か戦争か、、、みたいに思っていました(汗)

ロマン・マレンコも良かったとおもうのですが、
なんといっても女性のイリーナ・ベラヴィナの存在感が素晴らしかったです。
作品自体は、まあ、「こういう作品か〜」といいますか、
そんなに大好きな部類ではなかったですが、
「このダンサーはすごい!!!!」というのをひしひしと感じました。


「ゼンツァーノの花祭り」
イスマカーエワは可愛らしかったでれども、奥村くんがなにしろほっそりしていて少年体型に見えてしまうので、ともすると彼女の方がごつく見えてしまう瞬間もあり。

もちろん奥村くんのほうが背が高いんだけども。
なんつうか、フィギュアスケートの羽生結弦くんがプロになってからの静香ちゃんと組んで踊っているような、そんな感じなのですなー。
彼がこのあと体格がよくなるのかどうかちょっとわからないですが、
そうなっちゃうと、こんなふうに軽々とブレノンヴィルスタイルを踊れるのかな?とも思いますし。
細いまんま、リフトも踊りもどんどん上手くなっている秋元くんみたいなダンサーだっているんだから、奥村くんだって、このまま伸びていってほしいもんですよね〜。
ブレノンヴィルスタイルに関してはそんなに詳しくはなく、「ラ・シルフィードの」ビデオやガラ・コンサートで観るほかは、なんといっても「ローザンヌ国際コンクール」における映像が一番多かったりします。
で、そのローザンヌといったら、なんつってもクロード・ベッシー校長による駄目出しがかつては名物だったかけですが、
そのベッシーさんでも、奥村くんの足捌きにしても、「ポエジーがあるか否か」にしても、
きっと悪くは言わなかったんじゃないかな〜、と思わせる素敵なゼンツァーノだったと思いました。


「悲しみの鳥」
ラヴェルのピアノ曲にのせて、白とブルーと薄緑色で、ちょっと羽根っぽい飾りもあったような、片袖だったような?(もはやうろ覚え)ユニタード姿のセメニャチェンコによるソロ作品。
1960年にゴレイゾフスキーがエレーナ・リャビンキナのために振付けた作品。
初演はチャイコフスキーホールにおける「」ゴレイゾフスキーの夕べ」そのときにはワシリエフがあの「ナルシス」を初演したとか!
(ワシリエフが踊ってたんだー、あれ。
マラーホフとはさぞやテイストが違った「ナルシス」だったんでしょうね!)
そのリャビンキナ本人による指導を受けて、セメニャチェンコはこの作品をモスクワ国際コンクールで踊ったそうです。
初演者の指導を受けられたなんて、ダンサーにとっては幸せなことですね。
こうやってロシアの伝統って受け継がれていくんだなあ。
長すぎもせず短すぎもせず、ちょうどよい長さの小品。
セメニャチェンコはパキータよか、こっちのほうが良かった!


オペラ『ファウスト』より「ワルプルギスの夜」抜粋
今までガリムーリンとチェルノブロフキナとザバブーリン(たぶん)のバージョンと、マールイの夏祭りバージョンしか見たことがなかったのですが、
群舞付きのは初めて観ました!
素っっっっっっ晴らしい!
これぞボリショイ!じゃない(笑)もとい、モスクワだ!

もともとあったオペラの中のバレエ・シーンを、ボリショイのレオニード・ラヴロフスキーが1941年に1幕バレエに作り上げたもの。
それを息子のミハイル・ラヴロフスキーがダンチェンコに伝えてくれたんだそうな。

バッカスやニンフが聖ワルプルガの夜にブロッケン山で飲めや歌えやの大騒ぎ。
乱痴気騒ぎにわちがいないんですが、なんだろう、あまりにあっけらかんとアクロバティックにスポーティーに騒ぎまくってくれてるので、
逆に可愛い子鬼さんたちといいますか、
グリゴロ版の「スパルタクス」の中のクラッススとエギナの饗宴場面みたいな騒ぎとはまた違っていて、わたしの頭の中では、ボリショイの「春の水」(もちろんマリア・ヴイロワです!)と、映画「ラヴィリンス」の魔王ジャレスのマジックダンスの場面(ゴヴリンたちが踊り狂うあの場面)がミックスされていました。

やー、もう、楽しかったですね〜。

是非抜粋だけでなく、その1幕バレエとやらを観てみたいもんです。

レドフスカヤがブラボーすぎて、いまだにこんな激しい作品をこともなげにやってのける彼女に脱帽です。
レドフスカヤのパートナーをつとめたプーホフも「この子すごくリフト上手だな〜」と感心してしまいました。
マッチョな鬼のマヌイロフも良かったよー。
中盤のソロのハムジンも素敵でした。

オケもパーカッション(特にシンバルとティンパニ)が炸裂していて楽しかったです。


なんでわたしって、こういう騒がしいのが好きなんでしょ・・・・(苦笑)


これを持ってきてくれたバレエ団に感謝です!
また観たい!続きを読む
posted by おロシア人 at 17:25| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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