2010年05月13日

マールイとかダンチェンコな2010年5月13日更新記事

昨日と今日は夜勤(3時起き生活者にとっては15:00〜23:10勤務は夜勤に相当・笑)なので、ダンチェンコの感想なんぞをまとめておりましたら、

マールイのロンドン公演のキャストが発表されてるじゃん!

と気がつき大慌てでチェック。

昨日はコーリャの誕生日でそっちに気をとられていたもんだから、うっかりしておりました。。。。
あと、昨日は健康診断で、仕事の前に行ってまいりました。
健康診断をするのは大学時代以来という恐ろしいワタクシです。

日本にはまだまだ、そういう福利厚生が徹底していない職場がごまんとあるっつうことですね。
うちの父親も、以前お世話になっていた職場の社長も、もし、もしも、きちんと健康診断を受けていればな、、、、と今更ながらに思ったのでした。


そんなことはさておき、本日の更新記事です。

マールイ関連
@マールイ(ミハイロフスキー劇場)ロンドン公演キャスト一部発表
ダンチェンコ関連
Aモスクワ音楽劇場バレエ 「白鳥の湖」 4月17日マチネ 感想@
・・・おもにプロローグの感想
Bモスクワ音楽劇場バレエ 「白鳥の湖」 4月17日マチネ 感想A
・・・おもに第1幕の感想
Cモスクワ音楽劇場バレエ 「白鳥の湖」 4月17日マチネ 感想B
・・・おもに第2幕の感想
Dモスクワ音楽劇場バレエ 「白鳥の湖」 4月17日マチネ 感想C
・・・おもに第3幕の感想
Eモスクワ音楽劇場バレエ 「白鳥の湖」 4月17日マチネ 感想D
・・・第4幕の感想


17日のソワレと18日の感想はまた明日アップすると思います。
明日は休みだし〜。
やっと休みだ〜♪うれし〜♪
posted by おロシア人 at 12:54| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

国立モスクワ音楽劇場バレエ 「白鳥の湖」 4月17日マチネ 感想D:第4幕

第4幕
あまりにも起承転結の「転」の部分、つまり第3幕がものすごすぎてしまい、
ややもすれば、「うーん。。。。。微妙。。。」に映りかねない第4幕。

いや、きちんとですね、良かったところはあるんです!
こう、波打つ湖面を表現するために床に敷いた水色の布の使い方だとか、
どんなに王子が後悔しても、白鳥ちゃんたちは彼を見限ったというか、
怒ることすらない、無言の拒絶というか、(無視が一番コタエルよね・・・)
そんな中でも、王子に駆け寄らなければならないオデットの気持ちだとかね、、、そういうのはものすごーく伝わってきました。
あの斜めに進んでいくコール・ドの列の中、他のダンサーとはちょっと動きをずらして同じような、でも違う振付で進んでいくオデットの様子はまさしく湖面を渡る白鳥の様相で、台詞の無いドラマを見ているような錯覚に陥るくらいでした。
また、その前に演じられた白鳥たちのフォーメーションや、3羽や4羽の白鳥たちの踊りも、いつも見慣れた版とはまた違った美しさでよかったと思います。

な・の・で・す・が!!!!!

ううむ、なんだろう、この消化不良というか不完全燃焼気味な感覚は(笑)

それはおそらく王子があまりにも「。。。。。。。ヤクタタズぅ〜」だから?


こう、、終幕で王子が「チャ〜チャララララララ〜」って、下手奥から舞台を斜めに突っ切って走ってくるところ、あそこはですね、オーソドックスにタタタタタ〜ってきたんですけどもね。

その後一体彼は何をやっていたんだろう(←駄目!そういうこと言っちゃ・笑)

こんなにやられっぱなしでしたっけ?ブルメイステル版て?

王子は湖畔に現れて、オデットに許しを請うものの、
「もうおそいのです。。。」と哀しい別れとなり、
あわや溺れて死んじゃうんじゃない?ってくらい、床でゴロゴロしてるだけ?
。。。。。。などと言っては身も蓋もないですが、だって本当なんだもん。


いやこれで、王子が死んでしまって白鳥たちが助かるのならば彼も役に立ったと思うのですが、それにしても、王子はほんとに4幕では何もいたしません!(苦笑)


そうなんです、このハッピーエンドは、ひとえにオデットの慈愛というか、オデットの力でロットバルトに勝ったようなもの。

すまないねえ、苦労かけるねえ、オデットよ、、、、と思わなくも無いですが。
これでちっとでも、王子がロットバルトと戦うところがあればなあ、と思いつつ。


ロットバルトは岩場から身動きできなさそうな衣装だったし。

戦うのは無理かもしれませんね。。。。。。


文句言っちゃー駄目だよね〜。。。。
と、人間の姿に戻ったオデットと一緒によりそう王子を観ながら幕、なのでした。


そんなわけでワタクシのゴーシャ祭りは終わってしまったのでした。


ガラでうっとり&涙し、エスメラルダのとんでもない悪男役にドキドキし、その後の花束騒動で大笑いし、最後の最後は「なんつーふがいない王子だ」と呆れはてつつ、それでもやっぱり彼の王子は美しいと思ったダンチェンコの日々でした。
日本に来てくれて、ほんとにありがとう!
光藍社さん、またゴーシャを日本に呼んでください。
それからキョードーさんでもいいですし、ロシア文化フェスティバルさんでもいいです、またダンチェンコをオケごと呼んでくださいませ〜。

そう、この日のもう一人の主役はオーケストラでしたから!
オーケストラに乾杯です!!!
posted by おロシア人 at 12:45| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

国立モスクワ音楽劇場バレエ 「白鳥の湖」 4月17日マチネ 感想C:第3幕

第3幕
休憩はさんで第3幕。
指揮者のコロボフがずかずかとオケピットを進み、観客の拍手もおかまいなく「ズガーン!」「ドゴーン!」とタクトをいきなり振り下ろして(やる気満々・笑)、開幕です。
既にティンパニちゃんはじめ、シンバルさんもトライアングルさんもめっちゃ構えておりました。(応戦準備万端・笑)

ブルメイステル版の白眉というか、最大の魅力が詰まっているのはやはりこの3幕でしょう。
完全にドラマと踊りが一体となっていて、どちらかが重きを得ているということはなく、見事に拮抗・融合していて見応え充分です。

花嫁候補は4人。彼女たちをエスコートするのはアキンフェーエフ延ずる道化とその手下の道化たち3人の4人。
花嫁候補はパ・ド・カトルの子たちだったかな?うーん、ちょっと不確定。

長いローブとおかっぱカツラの式典進行役みたいな人が3人くらいいて、その中の一番えらそうなのを演じていたのがいちばん子供っぽい子だというのはちょっと笑えましたが。あとは高木バレエスクールの子かな?王妃のローブ持ちで助っ人出演。

王子は白い衣装。
オデットの残していった羽根を大事に抱えて、もう心は既に別世界の住人に。

幕が開いて下手に玉座があったときには「うぎゃ!」と焦りつつ。

道化や4人の花嫁候補の踊りの最中も王子は羽根や虚空を見つめるばかりで、舞踏会にはまったく無関心。
ちょっとサービスしすぎで疲れてきたアキンフェーエフに変わり、3人の手下たちが頑張ってくれていました。ムラヴィネツがとても良かった。
ゴーシャの王子は愛しいオデットがいない中、花嫁を選ばなくてはいけないことや諸々のことに悩んでいるそぶりは全く無く、あるのは王子の抜け殻だけ、、、むなしさを全身で表しているといった雰囲気でした。(三者三様の王子を観られて面白かったです。)
王妃も一生懸命王子の関心を舞踏会に向けさせようとするのですが、半ば諦めているような、それでも一縷の望みを賭けているような、ここばかりは道化や村娘への冷たい態度とは違った、母親としての慈愛に満ちていたような感じがしました。

王子が花嫁を決まられない時も、
「僕には愛する女性が他にいるんです!」「ほっといてください!」といった自己主張よりも、
「早く一人になりたい」「静かなところへ行きたい」と、まるで羽根に魂をもっていかれてしまったかのよう。これなら激しく反抗されるほうがマシってもんですよね、母親的には。

そんなところへ高らかなファンファーレとともにロットバルトとオディールが登場。
この版の素晴らしい解釈として、各国のディベルティスマンを全てロットバルトの手下としたところが挙げられますが、実にスリリングでスピーディーに畳み掛けるような展開で面白いのなんのって!
悪魔サイドの陰謀も、王子があれよあれよと陥落していくさまも、手に取るように観客にわかる構成が素晴らしい!

だいたい一人の女性ソリストが男性もしくは男女混合のバックを多く従えて展開していきます。もうちょっとライティングが明るめだったら、バックのダンサーもはっきりわかるのですが、舞台は照明も含めて総合芸術ですから、このダークなおどろおどろした雰囲気が「悪魔宮廷乗っ取り図」めいていていいんでしょうね。

魅惑的で妖艶なオディールをオデットが現れた?と半ば目をこすりつつ、
信じがたいものを見つけたかのように歩み寄ろうとするジークフリートを翻弄するかのごとく、ロットバルトがオディールをマントで覆い隠し、そのままスペインの踊りに突入。
ロットバルトがマントを下ろすとそこにいるのはスペインの踊りのソロの女性。
狐につままれたようなジークフリートは展開についていけない様子。
ボレロのリズムの途中でロットバルトや手下たちの翻すマントでオディールとスペインの女性が入れ替わるところがほんとにお見事!
王子がすがりつこうとすると、瞬く間にオディールは消えてしまうのですから!
最初のオディールと女性の入れ替わりと、この途中での入れ替わりでは客席から「ほぅ〜、、、」と感嘆したようなため息が漏れていましたね。

スペインの男性ダンサーたちは4人?(6人だったかも?)ブラック衣装に金糸や赤いアクセント飾り。
帽子プラス赤いハチマキと、赤いムレタを翻しとても格好いいです。

なにがなんだかよくわからない、、、ヨロヨロヨロヨロ、、、、といった感じで椅子に座る王子。最初は悪魔軍団のなかにオデット(オディール)を探そうとしていたものの、だんだんやがてもとの「アチラガワ」の住人に戻っていってしまう。
ここらへんのアチラガワっぷりがゴーシャの特徴でしょうか。
チュージンとプーホフはこれまた違ったアプローチで面白かったです。

ナポリターナも通常のプティパ/イワノフ版に準拠した演出だと概ね「かーわーいーいー♪」イタリー衣装で、舞踏会の中の「ほっと一息」的な部分なのに、
イエロー&ゴールド&ブラックで重厚なナポリターナでした。
最後のポーズも玉座に向かって「どうよ!」と王子に挑みかけるような歌舞伎の大見得のような雰囲気でした。

しかし王子は羽根に夢中。。。。

ハンガリーはガラのワルプルギスでマッチョな鬼を踊っていたマヌイロフが素敵でした。

マズルカの衣装は深い深い群青色で美しかった〜。
ソロはベラヴィナとロマネンコでしたが、すっばらしかったです!
何がって、もう、ふたりの存在感というか、目ぢからといいますか、踊りもさることながら、演技が秀逸。
既に舞踏会から関心を失ってしまっている王子を見て取ると、
すばやくロットバルトに目配せし、オディールを登場させます。

このオディールを入れ替わり立ち代り登場させるポイントがほんとに上手ですね。これが各国の踊りごとに毎回出て来ていたら、なーんだまたか、、、みたいになりますが、少ない回数だからこそ、余計に印象が効果的で。
また、もう、ここぞとばかりにティンパニが爆裂していて、マズルカで力尽きるんじゃないかというくらいの熱演が、さらに舞台を盛り上げていたと重います。

王子があっけなく陥落してしまうのも無理は無い、、といった印象ですね。
セメニャチェンコのオディールはティアラ付きで頭の赤い羽根飾りは無し。
オディールに関しては、もうしっかり彼女の中で出来上がっているというか、とても良かったと思います。
そして王子とオディールのグラン・パ・ド・ドゥの素晴らしさ。
あのチャイコフスキー・パ・ド・ドゥと同じ曲なのに、全然アレンジもテンポも違って重厚で感動的でした。
(もちろんバランシンのチャイコフスキー・パー・ド・ドゥは音符の一つ一つを流麗に美しく表現した優れた、そして完璧な作品だと思います)
できれば湖畔の場で泣きたかったけれども、実はわたしはこの日はこのグラン・パ・ド・ドゥで泣きました。
曲想に助けられた、ってのもあるかもしれませんが、オケの力と、マーシャとゴーシャの踊りが見事に融合していて、パ・ド・ドゥ本来の踊りとしての見せ場もよかったし、演出面ではあの曲のクライマックスとともにオデットの羽根を高らかにロットバルトが「我、勝利せり!」とばかりに高く掲げるところに胸が熱くなりました。
いやー、もう、このパ・ド・ドゥだけでもおなかいっぱい〜、ソロはもうオマケだよねー、というくらい満足しちゃいましたもの。
素敵だったわ〜。

ゴーシャのソロ、この日の舞台の中で、唯一王子が生き生きと喜びに満ちて踊る場面(それだけに一抹のさみしさもあるのですが)、しっかりと目に焼き付けておきました。
わたしにとっては至福の瞬間でした。
もしかしたら、次は観られないかもしれないですし。。。
再来年、フィーリンは「また来るよ!」と言い、
ゴーシャも「今度はナターシャと来るよ」と言いはしましたけれども、
先のことはほんとにわからないですからね。。。。

マーシャのソロも可愛かったですよん。
わたしはもっともっと硬質な感じが好きではありますが、彼女は彼女でよかったなと。えーとね、まあ踊りの質(も高みも)は違うと思うのですが、印象としてはマーシャのオディールはグラチョーワっぽい?かな?と。
うーん、ただ、ブルメイステル版で用いられるこのオディール用の曲ですと、
個人的にはグリゴロヴィチの振付のほうが好きかな。
それからブルメイステル版だと、ステパノワがガラで踊ったあれ!あれがほんとうにすっばらしかったんですよね、あれ、またやってくんないかなあ!



コーダはいわゆるチャイパドで使われるとおりのコーダではなく、
(それをいうなら王子とオディールのヴァリアシオンもチャイパドどおりではないですが)第19曲のコーダ。別にブルメイステルはチャイコフスキーの最初の楽譜そのまんまを使用しているわけではなく、彼だっていろいろ順番を入れ替えているのだ。
ちなみになぜか我が家には19曲のヴァリアシオンナンバー3〜5とコーダの楽譜だけは残っています。
それはたんにヤマハ時代にアンサンブルで使ったからで。。。ほんとはもっと「白鳥の湖」の楽譜はあったはずですが、今はあんまり残っていません。
乾杯の踊りとか残しておけばよかったなあ。。。ちぇ。
パーカッションのパート譜は残っているんだけども。

コーダがはじまるとまずはロットバルトの手下たちがダンスを始め、
中央にロットバルト左右にスパニッシュの男性たち、
そのロットバルトの後ろにオディールが身をかがめて隠れているのですが、
上から観ているときには意外とオディールはちゃんと隠されているもんでした。
(1階席のときのほうが、ロットバルトの足もとの隙間からオディールが見えちゃうもんだったりして)

ピエトラガラだと「あたし、勝ったわよ〜〜〜〜〜〜!!!」の如くすごい迫力のコーダのグランフェッテだったと思うのですが、
(しかしあの頃のエトワールって、みんなすごかったですね。。。。)
マーシャのは丁寧できれいなシングルフェッテ。
ここの構成では、コーダの最後の方、グランフェッテで回るバレリーナの後ろから王子が近づいていって、最後は女性のピルエットをサポートして終わるという、
一歩間違えたらとんでもないことになりかねない振付ですが、
どの回の組もちゃんとこなしていて感心いたしました。
あれ、難しいですよね〜〜〜。


王子はもうすっかりオデット(オディール)を手に入れたかと思うのに、
何度もロットバルトに駄目出しじゃあないですが、阻まれて、「愛の証を立てろ」とせまられます。
この、ロットバルトがオディールを「彼女が花嫁に選ばれた」とお披露目のごとく舞踏会の客たちの間を一周するところ、
ふたたび花嫁候補たちのところの曲が奏でられるのですが、ここの演出も素晴らしいですね!
王妃や王子の前ではしおらしいオディールも、
宮廷のほかの客たちが、「彼女が選ばれたのはどうも納得いかないけれども仕方ないし、、、」と不承不承お辞儀するところを「くわっ!!!!」と睥睨する様は、全然高貴さのかけらもなく、下品なくらいで、『お里が知れるわ。。。』といった雰囲気なんですよ!
女の子たちの
「きゃっ!!!あの人なんなの〜、怖い〜」といった思わず目を背けるところがこれまた上手く出来てるなあと感心してしまいました。


最後の最後、王子がついにオディールに愛を誓うと、
「後悔しても遅いからな!」「してやったり!」といった勝ち誇った表情のロットバルトとオディールが王子を嘲笑しながら去って行き、呆然とした王子が取り残されます。
窓の外の絶望したオデットの影を見つけ、王子は自分が騙されたことを知り嘆き、オデットの後を追いかけます。

おなじみの王妃様が倒れそうになり、周りの皆がワタワタする、、、というところで第3幕終了。。。
posted by おロシア人 at 10:44| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

国立モスクワ音楽劇場バレエ 「白鳥の湖」 4月17日マチネ 感想B:第2幕

第2幕
。。。。。へ、いく前の間奏曲。。。。
ここでもオケが、というかコロボフとティンパニがフル活動。
上から『この2人、4幕までもつんだろうか????』と心配になりながらも、ワクワクしながら観ておりました。
湖畔の場の前でこんなに面白おかしい気分になってしまっていいんだろうか。。。


セメニャチェンコのオデットはまずまず良かったですよ〜。
まだ至高のオデットまではいかないものの、けして体操チックじゃなかったです。
この年齢に見合った清潔感あふれるきれいな踊りでした。
可憐で愛らしいたおやかなオデットでしたが、かといって幼すぎるわけでもなく。
テクニック的にはおそらくもっと技巧的なこともできそうだと思いますが、
そういうことに走るわけでもなく、やたらと脚を高く上げるようなアラベスクを見せることなく、ふつうに上手に踊ってくれて嬉しかったです。
なかなか好印象でした。
もっともっと踊りこんでいって、こちらが泣けてくるくらいの感動を与えてくれるようなバレリーナになっていってほしいですね。
演技そのものもちゃんと身についていると思いました、あとはあのオデットのムーヴメントで「詩情を表現」できるようになれば素敵だと思います。

ゴーシャの王子は、この版の王子はメランコリックでほわほわした浮世離れちゃんなんだなー、、、という印象。
彼の動きは文句なしのノーブルそのものだから、よけいに「天然ちゃん」な王子というか、世間と違いすぎるというか。
「。。。。。。ほんとに王妃さまの苦労が痛いほどよくわかるよなー」と思ってしまいました。
オデットが現れるのを見つめるところも、弓で射ろうと構えてまっているわけではなく、岩場にこそっと隠れて「ストーカーもどき」になっていました。
これで暗闇でじとっと暗〜い目つきで立っていたらもろストーカーでしたが、
ストーカーというにはあまりにきれいなでっかいお目々でほわんと立っているので、「これ、ほんとにハッピーエンドで終わるのか?王子ロットバルトに殺されてもおかしくないぞ!」とハラハラしてしまいましたよ。

湖畔の場はイワノフ版に準拠したオーソドックスなものできれいでした。
それから大きな白鳥は3人バージョン。
やっぱりわたしはビッグスワンは3人で踊るほうが好きだなあと思いました。
4羽もよかったね〜。
コール・ドはもともとこういう編成なのか、来日エコノミーバージョンなのか、
3×6の18人編成、あー、後列にもう6人ほしいかも〜、とちょっと思ってしまいましたが、きれいに揃っていたと思います。

王子はそこかしこにいて、オデットをエスコートしたり、見守る、、、という構成でした。そんなにじゃまっけには見えなかったですが、マールイの1月、マラトが同じようなことをやった時は「賛否両論」というよりも否定的な声が大きかったような気がします。いったいどんなんだったんでしょう(苦笑)。たんにマラトがでかすぎたから邪魔だったのか?

2幕の最後は17日マチソワ、18日とみなさんそれぞれ違ったポーズでした。
この日のマーシャ&ゴーシャカップルはジークフリートの太ももによっこいしょとオデットが乗っかってポーズするタイプ。わたし、これ、けっこう好きです〜。

オデットが白鳥の姿に戻って去っていこうとする場面、王子は残された白鳥の白い羽根を手に取り、余韻に浸って幕、でした。
幕の降りるタイミングがちと早い?、、、これは上から観ていたせいもあるかもしれませんが。(チュージン、プーホフと観て、プーホフのときがいちばんタイミング的には観やすかったと感じました。)
posted by おロシア人 at 09:48| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マールイ(ミハイロフスキー劇場) ロンドン公演 一部キャスト発表

マールイ、ミハイロフスキー劇場の今年7月のロンドンツアーのキャストが一部発表されました。

ロンドン公演公式サイト→http://www.mikhailovsky.ru/london2010/
各演目の日付をクリックするとキャストが出ます。
まだ主演カップルだけだったり、主演の片方しかアップされてない日もあれば、
ラウレンシアにいたっては全然載っていませんが、おいおい発表されるかと思います。

ズデネック・コンヴァリーナはバレエフェスで観ましたが、身長はどれくらいだったかなー。思い出せない。小柄なロホと組む「白鳥の湖」に関しては問題ないと思いますが、ジゼル役が気になりますね〜。スーシャか若しくはコシェレワ?まさかここにポリーナは持ってこないと思いますが、ううむ、わからないなあ。

白鳥の湖の主演に関しては「。。。。。。。。。。」
ゲスト以外の王子が全てマラトってのは(^_^゛)。。。。

プハチョフとシヴァコフとヤフニュークとプロームでトロワを回すんでしょうか、
それともプハチョフはあれですか、ジゼルのときだけ来るとか?

ラウレンシアはペレンとボルチェンコで一日ずつですかねえ。

早いほかのキャストを知りたいです。
観に行けるわけではありませんけどもネ。

Swan Lake/白鳥の湖
・July,13 Tuesday/7月13日
Odette/Odile-Ekaterina Borchenko オデット/オディール:エカテリーナ・ボルチェンコ
Prince Sigfried-Marat Shemiunov ジークフリート王子:マラト・シェミウノフ
・July,14 Wednesday/7月14日
Odette/Odile-Irina Perren オデット/オディール:イリーナ・ペレン
Prince Sigfried-Dmitry Semionov ジークフリート王子:ドミトリー・セミヨノフ
・July,17 Saturday(evening)/7月17日(ソワレ)
Odette/Odile-Polina Semionova オデット/オディール:ポリーナ・セミヨノワ
Prince Sigfried-Marat Shemiunov ジークフリート王子:マラト・シェミウノフ
・July,22 Thursday/7月22日 
Odette/Odile-Tamara Rojo オデット/オディール:タマラ・ロホ
Prince Sigfried-Zdenek Konvalina ジークフリート王子:ズデネク・コンヴァリーナ
・July,23 Friday/7月23日
Odette/Odile-Ekaterina Borchenko オデット/オディール:エカテリーナ・ボルチェンコ
Prince Sigfried-Marat Shemiunov ジークフリート王子:マラト・シェミウノフ
・July,24 Saturday(evening)/7月24日(ソワレ)
Odette/Odile-Irina Perren オデット/オディール:イリーナ・ペレン
Prince Sigfried-Marat Shemiunov ジークフリート王子:マラト・シェミウノフ
・July,25 Sunday
Odette/Odile-Ekaterina Borchenko オデット/オディール:エカテリーナ・ボルチェンコ
Prince Sigfried-Marat Shemiunov ジークフリート王子:マラト・シェミウノフ

Giselle 「ジゼル」
・July,15 Thursday/7月15日
Albert-Zdenek Konvalina アルベルト:ズデネク・コンヴァリーナ
・July,16 Friday/7月16日
Giselle-Irina Perren ジゼル:イリーナ・ペレン
Albert-Arthom Pykhachov アルベルト:アルチョム・プハチョフ

Cipollino 「チッポリーノ」
・July,17 Saturday/7月17日
Sabina Yapparova Irina Kosheleva  サビーナ・ヤパーロワ イリーナ・コシェレワ
Alexey Kuznetsov Nikolay Korypaev  アレクセイ・クズネツォフ ニコライ・コリパエフ
・July,24 Saturday/7月24日 
Sabina Yapparova  サビーナ・ヤパーロワ
Alexey Kuznetsov  アレクセイ・クズネツォフ

Triple Bill トリプル・ビル
July,18 Sunday/7月18日
Irina Perren Marat Shemiunov
Zdenek Konvalina Anton Ploom
Vera Arbuzova Ekaterina Borchenko Anasutasia Lomacyenkova
Nikolay Korypaev Andrey Yakhnyuk

ペレン シェミウノフ
コンヴァリーナ アントン・プローム
ヴェラ・アルブゾワ ボルチェンコ アナスタシア・ロマチェンコワ
コリパエフ アンドレイ・ヤフニューク

Laurencia ラウレンシア
July,20,21/7月20日、21日
Casting will be announced at a later date キャスティング未定
posted by おロシア人 at 08:35| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

国立モスクワ音楽劇場バレエ 「白鳥の湖」 4月17日マチネ 感想A:第1幕

第1幕
湖の見える森の中、成人を迎えるにあたって、いろいろ重責などで思い悩む王子が城を抜け出して酒宴をくりひろげているという設定。
とりあえず、土曜日マチソワ、日曜日と3回続けて観るんだから、この回はもう、スミレフスキー(以下ゴーシャ)をひたすら観ていよう、細かいのは後回し!とオペグラの準備万端で構えていたのですが。
もうすっかりブルメイステル版の記憶がすっとんでいて、うっかりしていたら、
既に王子はガゼボの中に立っていたというお間抜けな展開。。。。
そ、そうだったっけ、、、王子が華々しく登場して拍手〜、、、じゃあないんだったっけね、ここの版は。。


しかし「読売旅行」だかの観劇ツアーが入っていたせいでしょうか、幕が上がるだの曲の切れ目だの、誰かの登場だの、そこかしこにほほえましい拍手などが入っていたりしました。これはこれで、なんとなくじ〜ん。


全体的に淡いパステルトーンで、紫、水色、グリーン系の衣装が多かった感じです。
王子のお友達的な貴族っぽい男性たちは白っぽいけどもブルーグレーというか、限りなく白に近いようなタイツに紫・水色基調のトップス、短いマントつき。
額飾りはパ・ド・カトルの男性以外はみなさん着用、この丸いわっかは、中央に羽根飾り付きのタイプとそうでない人といました。
だいたい羽根飾り付きの人が、あんまり踊らないで立ってるほうが多かった感じです。
中にひとりだけ「子供?」みたいな体型の男の子がいました。
バレリーナと踊ると「シニアとジュニア選手」みたいな雰囲気(笑)
学生か卒業したてという雰囲気。(3幕では式典長みたいな格好で出ていました。)

はっと気がついたときにはゴーシャはガゼボの中に立っていて、「ぬ、ぬかったわ。。。」という体たらくだったのですが、気がついてからはなるべくゴーシャ演じる王子を観てました。
王子の衣装は白タイツに臙脂・赤紫系のトップス。
期待通り、立っているだけでノーブルな王子でした。
プハチョフみたいな「すっごーく悩んでいるんです」という雰囲気ではなく、
どっちかというと「心ここにあらず」というフワフワした雰囲気の王子。
ですので、「うわ〜、王子素敵〜。うっとり〜。」と、我を忘れてドキドキ夢中になるというよりも、「なんとなく天然ちゃんな王子っぽい役作りだよなー」と冷静に眺めていました。
わたし個人的なドキドキ・ときめき加減ではガラやエスメラルダのときのほうが上でした。
とはいえ、ひとたび彼が動き始めると、やはりそのノーブルさに眼が釘付けだったのは言うまでもありません、動きのひとつひとつが美しくてため息ものでした。よかった、彼の王子を観ることができて。。。。

王子が招き入れた村娘たちのワルツ、彼女たちの衣装もグリーンや水色基調。
全員が花かごを持っているわけではなかったかな?
何人かでバスケット1つずつ、という感じだったような。。。
時折道化も混ざりながらの構成でした。
ちょっと道化のアキンフェーエフも、女の子たちもベストコンディションではなかったような、オフ明けだからかマチネだからなのか、やや着地が乱れるところもありましたが、全体的には笑顔もあふれてとてもよいワルツだったと思います。

ワルツの曲が終わりきらないうちにそのまま「ま、まずい、王妃さまがいらっしゃる!!」的な演出となていて、王子の友人たち、道化、そして王子もワタワタする演技に入っていく構成です。
もうちょっとワルツワルツした醍醐味みたいなものを味わいたかった気分もなきにしもあらずですが、これはこれでいいのかなとも。
演出的には素晴らしかったですから。
曲の終わりごろにかけて、上手側に王子の友人たち一列にがずらっとならび、後ろに村娘たちを隠して「よし、これでばっちり大丈夫!」という皆で一致団結、でもぼのぼののような汗マークいっぱい。。。。というところでワルツの曲が終わるんですね。

まあせっかく隠した女の子たちですが、王妃様が現れて、居合わせた人々が王妃様にお辞儀をしてまわるうちに、当然王子の友人たちのところに来るし、彼らは反射的に王妃様に頭を垂れるから、村娘たちがばっちり見えてしまうというマヌケなオチが可愛らしい。
そこらへんのみんなの「あちゃ〜(汗)」っていうのが妙にツボでした。

そして王妃さまの威厳というか、道化を「宮廷のゴミ」ごとく扱う仕草がなんとも面白くて、さぞかしおっかない母后だなーと、ウケてしまいました。まるで北条政子や孝謙天皇(称徳天皇)のようだなと。
彼女なら、頼りない王子にかわって国を切り盛りしていけそうですわ。
村娘たちに対しても、全然そっけなく(笑)いくらみんなでご機嫌をとろうとしても、にべも無いとはこのことよ、という態度。
村娘たちの退場も、王妃様の気に障らないように、というか視界に入るのさえはばかられるような(笑)、そうっとそうっと少しずつ友人たちの後ろに隠しながらの退場。



パ・ド・カトル(だいたいプティパ=イワノフ版に準拠した演出だとパ・ド・トロワとして踊られる部分)は左右ミラーなクジミン・ハムジン コンビとアンナ・ハムジナとマリヤ・クラマレンコでした。
男性二人のソロじゃない、デュエット部分では弓を構えたりした踊り。
さすがにミラーコンビもちょっとお疲れっぽかったですが、やっぱり2人で「盛り上げよう!」という気概が伝わってくるところが好印象でした。
女の子たちは可も無く不可も無く、、、といったところでしょうか、
ハムジナとクラマレンコは千秋楽が一番良かったと思います。

それは道化や王子のパートナーとして踊ったミキルチチェワもそうで、回を重ねるごとに良くなっていった印象でした。
ミキルチチェワは面長な顔立ちに大きなお目々のくっきりした顔立ち。
せっかく王子の踊り相手として道化が紹介したものの、結局王子にほったらかしにされてしまうというかわいそうな役どころ。
こう、その取り残され加減というか、寄る辺無さもそこはかとなく天然ちゃんっぽく、可愛らしくて財力もほどほどにある貴族だろうけども、強力な後ろ盾が無い新興貴族というか、政治ゲームからは程遠い感じだよねー、ふんふん、などと観ていました。
これを観ると、エスメラルダでカドリヤ・アミーロワが演じたフルール・ド・リスはとっても有力者な雰囲気満々だったな〜と思ったり。

ブルメイステル版ではプティパ=イワノフ版でよく踊られる「黒鳥のパ・ド・ドゥ」で使用去れる曲が、1幕1場で王子とバレリーナによって踊られます。
2人のアダージオもそれなりに楽しめましたが、振付云々よりも、ここは王子の「心ここにあらず」という演出に重きがおかれています。
アダージオの最後は王子が女性に背を向けて虚空を見つめ腕をさし伸ばして、そして打ち捨てられた女性はも哀しそうに王子を見つめ、そして視線を下に落として、周りのダンサーも王子を案ずるような仕草で、少し寂しい印象で終わるのです。

1幕1場にも、道化のソロやコール・ドのワルツ、乾杯の踊り、王子とバレリーナのアダージオやソロ、パ・ド・カトルなどもちろん踊りの見せ場はたくさんありましたが、どちらかというと「群像劇」を観ている印象のほうが大きかったです。
それだけ演技とダンスが一体化しているということだと思います。
ダンチェンコのダンサーはこういう「演じる」ということにとても長けていて、舞台の上の一人一人それぞれが「生きている」ようで、息遣いや囁き声が聞こえてくるようで素晴らしかったです。

道化パートはコミカルで会場の笑いを誘っていましたが、あの、道化の持っている棒の先に風船のようなボンボンのような、彼が振り回しているミニクッションみたいな小道具はいったいなんというものなんでしょうか?
時々あれで仲間を叩いたり、逆に道化が叩かれたり。(家庭教師がクルクルまわされて王子やトロワの男性に倒れこむ場面、ここでは道化が居眠りしているところをパ・ド・カトルの男性が「ぼよん!」と叩いてびっくりさせるオチになっていました。)
パリオペのエリック・キエレもあのすごいメイクと衣装で嬉々として振り回していたねぇ。
あ、なんとなくモトゾフが懐かしくなってきちゃいました。
彼はいまいったいどこで踊っているのやら(サンクトに戻ってこないかなー)。

乾杯の踊りの女性貴族たちは気持ち、村娘やカトルの女性よりは裾が長めのスカート丈、色目は同じくグリーン・ブルー系ですがややダークで落ち着いたお色。ハンガリー風のハットを被っていて、足もとはポワントではなくブーツタイプのダンスシューズでした。

王子はかなり早い段階で弓をもって「ちょっと狩へ〜」と、とんずらしちゃうのですが、(困った王子だよなー)
乾杯の踊りは道化中心に楽しく繰り広げられました。
主賓が去ったあとのお開き前のラストオーダー!といった雰囲気です。
あの、変ホ長調(だと思うんだけど)に転調してからの、ピッコロとかフルートがスタッカートで♪「(休符)ミラドシミ/ラドラドシソ/ソドラドラド/ラドラドラド」♪
ってところ(うーん、楽譜をここに書ければ楽なんだけどなー)は、
斜めに乾杯組のダンサーが並んだところを道化が跳ね飛びながら乾杯していく、、といった感じでした。

宴はお開きよ〜、みんなさよなら〜、、、と去っていくところはどの版でも同じように、ダンチェンコでもダンサーが捌けて行くのですが、ここで取り残されるのは王子ではなく、ミキルチチェワ演じる王子の踊り相手。
ちょっとぽわんとした天然ちゃんな彼女を道化がちゃんと気遣って一緒に去っていくところで第1場終了。偉いよ、道化!


休憩なしでそのまま2幕へ進行しました。
posted by おロシア人 at 07:14| Comment(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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