2010年11月22日

「ロミオとジュリエット」TV放映見ました〜♪

6月の舞台の感動が甦る、素晴らしい映像でした。

まあそのー、
もうちょっとここは引いてステージ全体を捉えて欲しい場面とか、
そこは上半身のアップよりは、全身撮ってくれ〜!!!
みたいな部分もありましたけれども、概ね、まあ、許容範囲内の映像。

キャピュレット家の舞踏会の場面はねえ、全体像で見たかったですよねえ。
そりゃー、ギャリーがバーンとアップなのは嬉しいですよ、でも、それとこれとは別なんだよなあ。

ほかにも、あちこち、主要人物をピンで追うと、どうしてもその時のほかの登場人物のお芝居が、カメラでは捉えきれていなかったりで、仕方ないですけども。。。(ジェネシア・ロサートの細かい演技とか、ね。)

カーテンコールもほぼ全部放映してくれて感謝です。

母はやっぱり、ロマンティックな優しげな雰囲気の人が好きみたいで、
「なんでパリスじゃ駄目なの〜」と言ってます。
ステパネクの演じたパリスはほーんと、いい人オーラを放っていますよね、
あっけなく殺されちゃって可哀想だよね!

こう、いろいろな版のロメオとジュリエットを見てきましたが、
だいたいパリス役のダンサーって、バレエ団のそこそこいいルックスの男の子が踊っていて、でもロミオ以外の踊りの見せ場、派手な部分というのは、ティボルト・マキューシオ・ベンヴォーリオが担当だから、どうしても毒にも薬にもならないというか、ストーリーに溶け込んでいます。(この場合、影の薄いダンサーはさておき)
まれに目立ったとしても、
「ちょっと綺麗な子がいた」だったり「小憎らしい(ロミオにとっての)邪魔者」だったり、ちょっと心の中で『握りこぶしグー』、肘鉄ドカーン、という気分だったりするような雰囲気で。
(パリス役が好みのダンサーだとすると、また感じ方は変わってきてしまいますが)

そんな中で、ステパネクの今回のパリスは、「パリスでいいじゃんよー」と思わせてくれる、お育ちも良さそうで、ジェントルな雰囲気で、包容力もそこそこあって、もしもジュリエットがロミオと出会わず、パリスと結婚していたら、幸せな平和な生涯を送っただろうなあと思わせてくれるパリスでしたね。
ほかの赤のキャラクター(ジュリエット・パパとティボルトとジュリエット・ママ)が濃かったから、余計に彼の良さが現れたのかもしれませんね。

わたしが見た両日ともマキューシオを踊ったのはブライアン・マロニーで、
6月に見た時、時々ヒヤっとする、踊りきれていないような感じを受けました。
最初の日は、途中で痙攣でも起こしたのかと心配したんですが、
その後の幕では普通に踊っていたので、それは勘違いかなあと思ったり。
(どうしても歴代のマクミラン版のマキューシオを見ていると、アレ?な部分がちょっとあったんですよね。)
でも、こうやって改めて映像で見てみると、ほかの役柄でもそうだけど、マクミランの振付って、鬼だよなー、と苦笑い。
ロイヤルのダンサーはマクミランの振付には慣れ親しんでいるだろうし、
ロミジュリは常に上演されているから、自分の持ち役は身体に染み付いていると思います。それでも、やっぱ、、、難度高いよねぇ。

妹はいろいろ回り道しましたが、今年またクラシックバレエのレッスンを再開したのですが、
「踊りにくいというか、めちゃめちゃ難しい動きの連続だよー!!!」と悲鳴を上げていました。
まずもって、クラシック・バレエのきちんとしたテクニックを身につけていないと踊れないし、そしてさらにそのクラシックの正しい身体の動きを崩したというか、
マクミラン特有のポジションでですものね!
クラシック・ピアノを弾いていて、ジャズを弾くとか、そんな感じ。

マロニーのマキューシオも、こうやって見てみると、超絶技巧の歴代最高のマキューシオではなかったかもしれませんが、
舞台というのはやはり技術だけではないと思いますし、
マロニーのマキューシオはとても好感の持てるマキューシオだったし、
それはほかの役柄のダンサーもそうだったのですが、
それぞれのダンサーが適材適所で、
全体的に大変調和のとれた、美しい舞台だったと思います。

実演でも、オペグラを使って、表情を追いかけたりもしていましたが、
それだけだと、あまりにも勿体無いくらい、舞台にいる全員が素晴らしい演技をしていたので、オペラグラスを使いたい気持ちと、舞台全体を観たいという気持ちとのせめぎあいで大変でした。
それは、ほかの舞台でもそうなんですけどもね、これは永遠のテーマというか。。。

今回のテレビ放映で、ダンサーの顔がアップになって、皆さんが素晴らしい細やかなお芝居をしている、役柄を生きているのがさらに良くわかって、この点は、映像の効能ですね、ありがたいです。
あ、これは、映像のおかけで、お芝居がよくわかった、というのではなくて、
もちろん実際に舞台を見ていた時も、ピンで追いかけていなくても、演技は充分伝わってきていたんですよ。
今回のテレビ放映で、改めて確認できた・再認識という意味合いです。

ほかの日の「ロミオとジュリエット」も素敵な舞台だったと聞いていますし、
可能なことならばわたしも全キャストひととおり観たかったです。
とろけるように甘いラブラブなロミジュリだったり、激しい迸るような感情の渦巻くロミジュリの日もあったと思います。
(でもさすがに、全部は観られなかった!)
吉田&マックレー組の回は、静謐な深い感動を味わえました。
それは、激しい情感が物足りなかったという意味では決してなく、
「ロミオとジュリエット」「キャピュレット家とモンタギュー家」という世界を美しく描いていた、大きな絵巻物を見たような、そんな気分なのです。


今年はふたつの忘れられない「ロミオとジュリエット」を観ることができました。
ひとつは、チケットをとっていながらも、仕事でいけなかったニーナ・アナニアシヴィリの「ロミオとジュリエット」。これもNHKの放映で観ることができました。
もうひとつはロイヤル・バレエの「ロミオとジュリエット」。
両方とも、忘れがたい、素敵な舞台です。
この感動は、宝物ですね。。。。

こういう舞台を観ていると、世界で起きている、人為的な原因で起きているさまざまな事件がなんとも痛ましいというか、悲惨というか、愚かだと感じます。
なんだろー、愚かしいことに、時間を費やすより、もっともっと、心が豊になるようなことに、そのエネルギーを向けられないものかと、思いますね。
いろんなことで。。。
posted by おロシア人 at 11:57| Comment(4) | クラシックバレエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

都さん素敵でしたね〜ハート3(大きい&小さい)
あ〜もっとバレエを放送してくれたらいいのに!!そしてもっと早い時間に(笑)

ステパネクのパリス、素敵ですよねきらきら
私はコジョカルの日に観ましたが 「パリスでも良いじゃんよ〜」って思いますよね(笑)

「パリスは素敵でなければ駄目だよな〜」と今日ひとりで考えていました(笑) 可愛そうな位にパリスを拒否してロミオに恋するジュリエットなわけですから、「パリスの何が不満なのよ?!」とジュリエットの両親や観客が思う位でないと(笑)

パリスがむさかったら「そりゃ〜ロミオの方が良いよね。うんうん」って観客が思ってしまいますもんね(笑)



同じく、海賊のアリも奴隷役ではあるけれど、どこか気品漂う感じがないとな〜とか・・・。

と、こんな事を仕事中に考えている私ですショッキング
それからイワン・プトロフの件、ありがとうございましたあせあせ(飛び散る汗)
Posted by しまじろう at 2010年11月22日 20:45
メールボックスうっしっし(ネコ)しまじろうさん。
コジョカルの「いやいや」っぷりもものすごかったと聞いています。ああ、かわいそうなパリス(苦笑)
そうなんですよね、むさいパリスはすでにパリスじゃないというか。むさいティボルトはある意味許せるのですが(むさくても、踊りに迫力がある、とかならね)パリスは素敵じゃないといけませんね。

アリもハードル高い役柄ですね。
技術だけでも駄目だし、かといって、技術がへぼかったら話しにならないですしねえ。

まだまだ都さんの舞台は日本でも観る機会はあると思いますが、これがひとつの節目であることは確かなのですよね。
素晴らしいパフォーマンスでしたよね、永久保存版です!

芸術劇場、以前は9:00から放映だったのにねえ。。。ちょっと遅いですよねぇ。
Posted by おロシア人 at 2010年11月23日 20:09
本当にパリスが可哀想ですよ(ToT)


ロミジュリ全幕ってそういえば見に行ったことないんです。リトアニア国立バレエ団のをテレビで見たぐらいで。だから、あの展開には慌てふためきましたあせあせ(飛び散る汗) 油断できませんね。色んなヴァージョンのを比較するのも楽しいでしょうね(^^)


マリインスキーのロミジュリはどうなってるんでしょうね?YouTubeで見たコルプとオブラスツォーワのパ・ド・ドゥは、キュンキュン来たんですけどー、やっぱりテレビで鮮明に表情見えたら誘拐犯っぽく見えますかね。いや、私、そんなコルプさんも大好きですけど!
Posted by わんころべい at 2010年11月24日 20:05
メールボックス猟犬わんころべいさん。
ほーんと、パリス可哀想でしたね。
どこのバージョンでも、やぱりあっけなく殺されちゃうパターンだと思います。
コルプのはどうなんでしょう。。。。最近のテレビは映りが鮮明ですからね(苦笑)
わたしもコルプ、好きですよ!もっと日本に来てほしいです!(正直、今度の冬のマールイ、コルプだったらなあと願っていたのですが、ルジさまでした。。。
ルジ様は悪くないんだけど、ルジ様がいたら、コルプの出番は無いもんなー。)
切り裂きジャックがすっごく似合うコルプさんも、
王子なコルプさんも、どっちも好きですが、
パンフレットのお写真はもうちょっといいのを使ってあげてほしいと毎回思います!!!
Posted by おロシア人 at 2010年11月26日 11:39
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