2009年07月28日

華麗なるクラシックバレエハイライト 五反田公演 感想A

感想@はこちら

ルジマトフ&レニングラード国立バレエのソリストと
サンクトペテルブルクのダンサーたち
特別ゲスト : 西島千博


第2部

「ディアナとアクティオン」

音楽:チェーザレ・プーニ
振付:アグリッピーナ・ワガノワ
出演:オレーシア・ガピエンコ アンドレイ・ベーソフ
サンクトペテルブルク・コンセルヴァトワール・バレエ

初日の取手で思い切り飛んで行ったブーメラン(←ブーメランの命名者はスーシャ・ファンさん・爆)、
もとい、ディアナの弓。
アンドレイがあまりにも高く投げて下手幕の上部に当たり垂直落下、そして崩壊。。。
(私は崩壊したのはわからなかったのですが、見事に高く投げていたのをぽかーんと眺めていました。本当に高く上がってましたよ、あの弓。)
翌日の本庄ではどうやら修理したのか予備の弓なのか、取手より格段に広い舞台にもかかわらず、「もう壊すなよ」という指令があったのか、少し遠慮気味にそれでも上方向に投げていたんですよ。
で、五反田2日間は(笑)、なんですか、アンダースローというか、
床すれすれサイドスローというか、
す〜っとね、す〜〜〜っと横に投げていましたよ(!!!!!)。

なんていうか、このブーメランじゃない、弓。
夏だし。
なんとなく西条八十のあれですよ。
母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね

ええ、夏、碓氷峠から霧積へ行くみちで

渓谷へ落としたあの麦藁帽子ですよ...


帽子の部分を弓に思わず置き換えてしまいたくなりました。

そんな弓ウォッチはともかく。
アクティオンの格好のベーソフはやっぱりプハチョフやザバブーリンに似てます。
アクティオンのキメキメポーズは、22日よりかは23日のほうが良かったですね。
取手はものすごかったんだけどなあ。
ちょっと疲れてきたのかなあ、でも女性のサポートは上手なダンサーだと思うので好印象。
暑さよりも湿気や低気圧にやられているのかな〜。
全国縦断を頑張ってのりきってほしいです。
ディアナのガピエンコは、くるみ割りの金平糖との演じ分けもきちっとしているし、テクニックもしっかりしているし、何より明るく元気で、でもちょっと落ち着いているような、はにかんだような踊りがお気に入り。
ディアナのキャラに合っていると思うし、タイスやタリスマンなんかのパ・ド・ドゥも観てみたいと思いました。
何より2人で踊っている雰囲気が「一緒だから大丈夫」 というさりげない信頼感に満ちていて、観ていて嬉しい気分になれるのがいいですね。


「眠りの森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ
出演:ヴィクトリア・クテポワ ドミトリー・シャドルーヒン

シャドルーヒン・マジック、凄いです。
クテポワがさー、一応パートナーに心を向けているような感じ?
相手に頼っているようなところがほんの少し見えたような気が。
22日は試運転気味でしたが、翌日はもう少し良くなっていました。
あのどう受け止めたらよいのかわからなかったプハチョフとの黒鳥のパ・ド・ドゥ、
壊滅的だったイシュクとの眠りのグラン・パ・ド・ドゥと比べたら、
とても良くなったと思います。(あくまでも本人比、ですけども)
何よりにっこり微笑むと元の容姿があの美貌ですから、とても可愛らしいです。
バレエ・ファンが求めるオーロラ姫像まではちょーと、遠いし、
相変らず日本の舞台ではとってもアウェーで可哀想だと思うのですが、
やっぱり本人にも責任があると思うのですよ。
笑うにしろ、哀しい踊りにしろ、まず喜怒哀楽をちゃんとわかりやすくしてほしいし、相手へ信頼感を見せるのもね、大事だと思うのですよね。
だって舞台に立つ人なんだから。
自分のためでも、ママのためでも、子どものためでも、ルジのためでも、
お客様のためでも、バレエそのものに対してでも、とにかくなんでもいいんですよ、誰かのために踊っているというのがちょっとでも伝わってきさえすればいいのになあ、と毎回思ってしまうのですが、
シャドルーヒンと踊っている時は、その「なんで踊っているのか」「彼女はどうしたいのか」というのはわからなかったものの、「愛らしいオーロラ姫らしくにっこり」というのは伝わってきました。

ジーマが金ラメ粉を頭にたくさんふりかけていて、キラキラまぶしかったです。
22日はクテポワに対しての距離感の確認、という感じでしたが、
23日は磐石のサポート。
上手いなあ〜。
上手すぎるよ、ホント。
男性ダンサーはかくあるべきかな、ですよ。
(ああ、スーシャやイーラで観たかったけれども!贅沢は言うまい。。。)
ヴァリは本庄のときのように、22日は舞台からはみ出しそうだったけど、
23日はぴったり収めていました。ここらへんもプロ。
それにしても、あんなに美しい見た目のクテポワのソロのときより、
ジーマのときの方が盛り上がってしまうというか、
会場の空気・温度・期待度が全然違うのがなんとも。
観客って正直なんですね。。。。。
取手を思い出してしまいました。


「ラ・シルフィード」よりパ・ド・ドゥ
音楽:ヘルマン・フォン・ロヴィンショルド
振付:オーギュスト・ブレノンヴィル
出演:ユリア・ルンキナ ミハイル・シヴァコフ

んんんんんんーーー。
「ゼンツァーノ」に求められる「あははは〜」「うふふふ〜」にかなり遠いルンキナは、
そっちよりは「しれっとした残酷さを持つ小悪魔的シルフィード」はキャラクター的には似合っていると思うんですね。
でもやっぱり、ここはシルフとジェームスの「あははは〜」「うふふふ〜」「え〜い」「ほうら、こっちこっち〜!」みたいなね、そういうやりとりも見たいわけですよ。
ちょっとルンキナいっぱいいっぱい、だったかしら?
顔のつけかたもやっぱり気になってしまうのよね。
あと2回観る予定ですが、次に期待。22日よりは23日の方がフィーリングが良かったと思うので、もう少し続けていったらいい雰囲気になるような。
シヴァコフのジェームスは赤いキルトが可愛かったですね。
踊りはロシア人が踊るブレノンヴィルという感じ。
ルンキナに対しての兄貴度に好印象。
このジェームスならシルフともエフィとも上手くやっていけそうじゃないですか?
近所の妹のように可愛がってた幼馴染がルンキナで、
お兄ちゃんのように慕っていたシヴァコフ@ジェームスに恋心を抱き、
お兄ちゃんの恋人が憎たらしい。
そんなやきもちを上手にかわす、保護者っぽい近所のいいお兄さんふうのジェームスに見えてしまいました。

「NEO BALLET 〜牧神の午後〜」
音楽:クロード・ドビュッシー
振付:西島千博
出演:西島千博

パンフレットによると、
「一つの魂が現代に降臨し、遠い記憶が甦る時・・・、
現実か・・・、夢か幻か・・・。カウチソファーと、ブラインド付きの窓が見える、とある一室の午後、一人のダンサーの苦悩と、希望に満ちた世界を即興的空間ダンスで表現する・・・NEO BALLET〜 ―牧神の午後〜」


だそうです。
実は今この記事を書くために、初めてこの解説を読んだのですけども。
そうなんだ、即興なの?
22日は服は脱がなかったけど、23日は途中から脱いで黒パンでしたが、
それも気分によりけりなのかな。
ブラインドの使い方が効果的。
かずひろくんのピルエットやなりきり度を見ていると、
ランビエールの「いつまで回っとるんじゃい!」というような嬉しそうな気持ちよさげなスケートを思い出します。こういうナルちゃんなところは好きですね。
舞台人ならば、やるならいっそきわめて欲しいものです、ナルちゃん道。
ニジンスキーの牧神の午後にインスパイアされて、、、なのでしょうから、
終盤の布を使った場面なんかはやっぱりいわゆる「牧神の午後といったらこれ」なんでしょうけれど、それは22日はやらなかったような、
単に23日のほうがわかりやすかったのか。
ここも気分によりけりなのかな?
最後は梁にぶら下がっておしまい。
ここでいきなり「死」のイメージ(首括りとか)みたいなのが出てきたら、
ニジンスキーというより、マクミラン?
「ブラックにしたかったのか?」と衝撃だったけども、
そういうものではないっぽかったです。
ぶら下がり具合もなんとなく両日で違ったような気がします。


「シェヘラザード」よりアダージオ
音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
振付:ミハイル・フォーキン
出演:イリーナ・コシェレワ ファルフ・ルジマトフ

これは断然2日目のほうが艶っぽかったです。
やはり本番の舞台は100回のリハーサルに勝ると言うけれど、
さもありなん、でした。
でもやっぱり、わたしのイメージだと、ゾベイダと金の奴隷というより、
ニキヤとソロル、、、、だったりして。(ごめんなさい)
もちろん2人とも踊りは素敵でした。

ルジマトフだとどうしてもマハリナやリエパとの舞台の残像が凄すぎるのもいけないのかなあ。
逆にイーラは、思った以上には色っぽかったし、別の相手とのシェヘラザードを観てみたい気もしました。
イリヤ・クズネツオフやイーガリ・ゼレンスキーとか。
コルプはちょっと違うかなあ。
などと勝手にキャスティング妄想。

フィナーレ
その前の取手と本庄ではやらなかった、ガラのフィナーレっぽいちょこちょこ出てきて踊ったり跳んだり回ったり、という楽しい趣向。
ちょっとミーシャ(ヴェンシコフ)の美しいジュテを観られて満足。
ガピエンコとスーシャ、クテポワのグランフェッテ合戦のあとは、
シャドルーヒン、ルジマトフ、シヴァコフのグラン・ピルエット合戦。
シャドルーヒン全開!でシャドルーヒンばかり観てしまいました。
かずひろくんのニッコニコもいい感じ。
コール・ドが後ろで
下手から
ミーシャ&ルンキナ、クテポワ&ジーマ、かずひろくん、イーラ&ルジマトフ、スーシャ&シヴァコフ、ガピエンコ&ベーソフ、、、こんな感じの並び方?でしたっけ?もはやうろ覚え。
カーテンコールはいつものルジ様が出るガラ・コンサートの舞台のような、
花束攻めもあったり、幕が降りてからも何回か出てきてくれたり、
ほんわか良い雰囲気のカーテンコールでした。

ちなみに取手と本庄では、跳んだり回ったりはなかったですが、音楽は一緒。
ゼンツァーノ衣装のルンキナは一人だから、
ジゼル衣装のクテポワと一緒にミーシャがエスコートする感じ。
コーヴァリ&カレーニン、ガピエンコ&ベーソフ、
イーラ&ジーマ、スーシャ&シヴァコフ、の組み合わせ。

あとはかずひろくんが入る回を2回観る予定ですが、
そのときのフィナーレ、ちょっとみんな踊って欲しいような気もします。
駄目かしら?
沼津は最後だし。やってくれないかなあ。


そうそう、コンセルヴァトワール・バレエのバレエ・ミストレスとしてナタリア・ニキチナが来日しています。
ちょっと嬉しい。
ニキチナといえば赤頭巾。
赤頭巾といえば狼、狼といえば、クリギン、じゃあないですが、
なんとも懐かしい。いや、ついこの間まで、踊っていたんですけども。
彼女の赤頭巾はもう、数え切れないくらい観たような気がします。
posted by おロシア人 at 22:28| Comment(2) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。

ディアナの弓、何気にみんな気になっていたんですね(笑)。 取手で見たときは、以前ウヴァーロフが新国のドンキの時にもの凄い高さまで投げたタンバリンを思い出したりもしました。
そして西島さんがやはり22日は服を脱いでいないのも分かって安心しました(笑)
バス移動が始まったツアーのベーソフが気になりますが、あれ以上に暑さ負けなどしていないといいですね。 クーラーも慣れないと人によってはかなり辛いですしね。
Posted by M at 2009年07月28日 22:54
メールボックスマティーニ(カクテルグラス)Мさん。
ダンサーの皆さま夏バテしないで、長いロードを乗り越えて欲しいですよね。確かに身体が冷えすぎよりは、多少潤っていたり温かいほうが良いはずですが、それにも限度がありますから。ロシアからアジアに来ている人は大抵気圧でめげるみたいですし。
ディアナの弓もめげずに(笑)ツアーを無傷で(大爆)乗り越えてもらわないと。
かずひろくんの海水パンツみたいな黒短パンにはびっくりしました。次回はどうなることやら?
Posted by るーすかや at 2009年07月29日 16:44
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